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不登校にカウンセリングは効果ある?料金や利用方法を詳しく解説します

お子さまが不登校になったとき、学校側からカウンセリングを勧められる場合があります。

カウンセリングは学校や医療機関で受けることができますが、不登校のお子さまにはどのような効果があるのでしょうか。

今回は、不登校のお子さまにおけるカウンセリングの効果をはじめ、料金や利用方法などカウンセリングに関する詳細な情報についてご紹介します。

カウンセリングとは?

カウンセリングとは?

厚生労働省は、カウンセリングを以下のように定義しています。

カウンセリングとは、心理の専門家がクライエントや患者の話を傾聴したり受容したりしながら、クライエントや患者の心情や状況の理解に努めることによって、主体的に問題の解決を行っていけるようにサポートすること

引用:厚生労働省「e-ヘルスネット」

「カウンセリング」と聞くと、カウンセラーに話を聴いてもらったりアドバイスをもらったりすることを想像する方が多いのではないでしょうか。

決してこのような解釈も間違っているわけではありませんが、心理学的な視点では、カウンセリングとは上記の定義のように話を聴き、受容・共感することがメインであり、アドバイスや助言はしないことになっています。

とはいえ、カウンセリングを受けようと考える方には悩み事があるため、具体的なアドバイスや助言・指示がほしいと思うのは自然な心理でしょう。「話を聴くだけ」に意味があるのか?と考える方もいるはずです。

しかしカウンセリングとは、一対一での対話を通してクライエント(相談者)の中に無意識に存在する感情に気づかせ、自分の力で解決に向かっていけるようサポートするものです。

話すこと、聴いてもらうことそのものに意味があるといえます。

一般的にカウンセリングは、週に1回、45分から50分程度の面接を継続していくことが重要とされてています。カウンセリングの種類や学派によって進め方は異なりますが、この基本の部分はどれも共通しています。

カウンセリングの効果を実感したり、変化がみられるまでには時間がかかります。個人差があるため一概には言えませんが、1年以上かかるケースがほとんどです。

不登校のお子さまが学校でカウンセリングを受ける際に費用はかかりませんが、医療機関では必要となるため、継続が難しいと感じられる方もいるかもしれませんね。

しかし、悩みを解決する上で「自分で気づき主体的に解決に向かえる」ことは非常に意味深いものであるため、そのような体験ができるカウンセリングは意義のあるものと言えるでしょう。

不登校の子どもにカウンセリングは効果ある?

不登校の子どもにカウンセリングは効果ある?

不登校のお子さまにも、カウンセリングは効果を発揮します。

もちろん、お子さまの「心」という目に見えない部分にアプローチするものであるため、「絶対に効く」と断言することは難しいものです。

しかし、カウンセリングには以下のようなメリットや効果が期待できるため、悩んでいるのであれば受けてみるというのも一つの手です。

カウンセリングの効果①:気持ちが楽になる

カウンセリングを受けると、自分の話を丁寧にしっかり聴いてもらうことができます。「話すこと」の効果は凄まじいもので、それだけで肩の荷が下りて気持ちが楽になることもあります。

このとき、話すだけであれば相手は保護者様や友人でもよいのでは?と考えるお子さまがいるかもしれませんね。

もちろん、話せるのであれば相手が保護者様などでも構いません。しかし、悩みの内容によっては保護者様など、知った人に話すことに抵抗があるケースもあるかもしれません。

そのようなとき、カウンセラーという第三者であり、赤の他人である相手の方が気楽に話せる場合もあるのです。

カウンセリングの効果②:自分と向き合うことができる

カウンセラーという、はじめは自分のことを何も知らない相手に悩み事を話すのであれば、必要に応じて細かな情報も伝え、自分のありとあらゆることをさらけ出さなければならない場面があります。

カウンセリングの初期段階ではこのことに緊張してしまう瞬間もあるかもしれませんが、これは自分と向き合うチャンスでもあります。

さまざまな状況や気持ちを言語化することで、自分でも気づけていなかった自分の気持ちや考え方に気づくことができるようになるのです。これは、カウンセリングの醍醐味であると同時に、「自分で気づけた」という点で非常に意味のあることでもあります。

カウンセリングの効果③:医療機関に繋げてもらうきっかけになる

カウンセリングを受ける中で、必要に応じて医療機関に繋げてもらえるケースもあります。

たとえばお子さまの悩みの背景には、悩みに繋がりやすいお子さまの特性が潜んでいる場合があり、専門的な知識を持つカウンセラーがそれに気づくことがあります。この場合、お子さまの生きづらさを理解し支援方法を模索するために、医療機関や心理相談センターなどに繋げてもらい、発達検査や知能検査を受けることができます。

カウンセリングでは、お子さまと保護者様だけでは気づくことが難しかった根本的な原因を見つけることができる可能性もあります。

カウンセリングの効果④:保護者の心理的負担を軽減できる

カウンセリングは、保護者様の心理的負担を軽減できるという点でも役に立ちます。

お子さまがカウンセラーという心の専門家と繋がることができているという現状が安心感を与えてくれるだけでなく、いざというときは保護者様も相談に乗ってもらうことができます。

特に、スクールカウンセリング(学校で受けるカウンセリング)は保護者様へのカウンセリングも役割の一つであるため、お子さまが学校に通えていなくても保護者様だけで利用することができます。なかなか他者に話しづらい悩み事も聴いてもらえるため、保護者様のストレス軽減に役立つものと言えるで

しょう。

カウンセリングを受けたいときは?

カウンセリングを受けたいときは?

学校からカウンセリングを勧められた場合は、早い段階でスクールカウンセラーに繋いでもらうことができますが、そうでない場合、カウンセリングを受けたいと思ってもどうしたらよいのか分からない方は多いのではないでしょうか。

以下では、不登校のお子さまがカウンセリングを受ける方法についてご紹介します。

利用場所

不登校のお子さまがカウンセリングを受ける場所は、主に以下の3箇所です。

  1. 学校(スクールカウンセラー)
  2. 教育支援センター
  3. 医療機関(精神科・児童精神科など)

紹介状がない場合、いきなり医療機関を受診するのは心理的ハードルが高いことが想定されるため、実際にはスクールカウンセラーや教育支援センターの利用がメインとなるでしょう。

スクールカウンセラーは、各学校に月に1~2回程度来校しており、学校に問い合わせると詳しい曜日・時間を教えてもらうことができます。

多くは保健室や、空き教室で相談業務が行われています。学校で受けるカウンセリングであるため、担任教諭や養護教諭と速やかに連携をとってもらえることが特徴です。

教育支援センターは、各自治体に設置されている主に不登校のお子さまを対象とした学びの場です。教育支援センターの利用は学校出席扱いとなりますし、カウンセリングのために学校に足を運ぶことに抵抗がある場合でも安心して利用することができます。

料金

スクールカウンセラー、教育支援センターは学校及び公的機関であるため、無料で利用することができます。

医療機関の場合、料金は病院によってさまざまであり、1回あたり3,000~5,000円程度必要なケースが多いようです。これは、カウンセリングは医療行為とみなされておらず、保険適応とならないためです。

カウンセリングは継続が重要であるため、費用については事前によく検討しておく必要があります。

スクールカウンセラーについては、以下の記事で解説していますので参考にしてください。

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オンラインカウンセリングを利用する

不登校専門のオンラインカウンセリング

スクールカウンセラーへの相談に意味が感じられなかったり、そもそも相談のために外出することや学校に行くことが難しかったりする場合、オンラインカウンセリングの利用がおすすめです。

不登校こころの相談室では、不登校のお子さまと保護者様を専門としたオンラインカウンセリングを受けることができます。

オンラインであれば外出に抵抗があるお子さまも自宅で安心して心のケアをすることが可能です。また、心理の2大といわれる「臨床心理士」もしくは国家資格である「公認心理師」が相談にあたるため、自宅にいながらこころの専門家による支援を受けられることも魅力の一つです。

お子さまが不登校になった際、こころのケアが必要になるのはお子さまだけとは限りません。

不登校のお子さまをそばで支え、見守る保護者様にも知らず知らずのうちに不安やストレスが溜まることは自然なことです。とはいえ、不登校は非常に複雑でデリケートな問題であるため、身近な知人に相談することが難しい場合もあるでしょう。

このようなとき、不登校こころの相談室のように外部の機関の方が割り切って話しやすいこともあります。

誰かに話を聴いてほしいとき、不登校に悩むとき、ぜひ支援の一つとして検討してみてはいかがでしょうか。

不登校こころの相談室には、こちらから相談可能です。不登校こころの相談室

執筆:maple

リーランスライター。大学院での研究や心理士としての勤務経験、自身の子育て経験をもとに、教育やメンタルヘルスに関する記事を多数執筆。専門分野は、心理療法と精神疾患。最新のデータや論文などの一次情報を正しく取り扱うこと、読者に安心感を届けることをモットーに活動中。

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