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不登校を解決するには

夏休み明けに学校へ行きたくない理由は?保護者にできるサポートを紹介

夏休み明け、「学校に行きたくない」と感じるお子さまは少なくありません。

保護者様は「夏休み明けに休んだら不登校になるのでは」と不安を感じることもあるでしょう。

夏休み明けは心身の不調が現れやすい時期でもあるため、お子さまのサインに気づき、早めに寄り添うことが大切です。

本記事では、お子さまが夏休み明けに学校へ行きたくないと感じる理由や、保護者様にできるサポートの方法を詳しく解説します。

夏休み明けの登校に悩んだときの相談先も紹介するので、ぜひ参考にしてくださいね。

\まずはお気軽にご相談ください/

夏休み明けに「学校に行きたくない」はよくあること

夏休み明けに「学校に行きたくない」はよくあること

夏休み明けに「学校に行きたくない」と感じることは、おかしなことではありません。

文部科学省が発表した令和5年度の調査では、小中学生の不登校は約30万人にのぼり、過去最多を更新しています。

その中には、夏休み明けに不登校が始まったお子さまが一定数いることも否定できません。

夏休み明けに学校に行きたくない気持ちの背景には、単に心の問題だけではなく、生活リズムや学習、人間関係の不安など複数の要素が絡み合っていると考えられます。

生活が大きく変わる夏休み明けというタイミングで「学校に行きたくない」と感じるのは、決して珍しいことではないのです。

(参考:文部科学省 令和5年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果

夏休み明けに学校に行きたくない理由

夏休み明けに学校に行きたくない理由

夏休み明けに「学校に行きたくない」と感じるお子さまには、それぞれ異なる背景があります。

「ただ甘えているだけ」と見なされがちですが、実際にはさまざまなストレスが複雑に絡み合っています。

一つひとつの理由は小さなことに思えるかもしれませんが、お子さまにとっては登校をためらうほどの負担になっている場合もあります。

ここでは、夏休み明けに学校へ行きたくないと感じる主な理由について解説します。

生活リズムが乱れている

夏休み中は、夜更かしや朝寝坊が習慣になりやすく、生活リズムが乱れがちです。

登校が再開してもすぐにはペースを取り戻せず、体が重い、集中できないといった状態が続くことがあります。

特に小学生や中学生は、自分の力で体調を調整するのが難しく、朝の不調が登校への負担につながるケースもあります。

こうした体調面の乱れは、学校に行きたくない気持ちの背景にある大きな要因といえるでしょう。

宿題が終わっていない

夏休みの終わりが近づくと、宿題が終わっていないことに焦りを感じるお子さまもいます。

未提出への不安から登校をためらったり、先生に怒られるのが不安で登校を躊躇うこともあるでしょう。

中には、手をつけられないまま時間だけが過ぎてしまい、途方に暮れてしまうケースも見られます。

宿題に関する不安は、夏休み明けの登校を妨げる大きな原因となるものです。

勉強への不安が高まっている

夏休みで勉強から離れていると、「授業についていけるかな」と心配になるお子さまも少なくありません。

特定の教科に苦手意識があると、それを思い出しただけで気が重くなることもあります。

「またつまずくのでは」という気持ちは自信の喪失につながり、登校意欲の低下を招きやすくなります。

勉強への不安は放置すると時間とともに強くなるため、注意が必要です。

友人関係の悩みが再燃している

友人との関係は、学校生活を充実させる一方、大きなストレス要因にもなるものです。

夏休みの間は集団と距離を置けていたものの、新学期に再び人間関係の中に戻ることへの不安を抱えるお子さまもいます。

「またあの子に会うのが憂うつ」「上手く馴染めるかわからない」といった気持ちは、登校意欲を低下させてしまうものです。

人間関係の悩みも、夏休み明けに学校を避けたくなる理由の一つです。

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夏休み明けに学校に行きたくないときの対応・サポート

夏休み明けに学校に行きたくないときの対応・サポート

お子さまが「学校に行きたくない」と訴えているとき、保護者様がどのように関わるかは、その後の状況に大きく影響します。

ここでは、夏休み明けの行き渋りに対して、保護者様がとれる具体的な対応や心がけについて解説します。

無理に登校させようとしない

「とにかく学校へ行かせなければ」と焦る気持ちは、保護者様にとって自然な感情です。

しかし、無理に登校を促すことは、お子さまの不安や抵抗感を強めてしまう恐れがあります。

特に夏休み明けは、心身のバランスが崩れている場合も多く、強制的な対応が逆効果になることもあります。

大切なのは、お子さまの気持ちに寄り添いながら、安心できる関係を築いていくことです。

気持ちを受け止めて話を聞く

お子さまが「学校に行きたくない」と感じる背景には、さまざまな理由があります。

まずは一方的に説得するのではなく、どんな思いを抱えているのか丁寧に聞くことが大切です。

感情に寄り添った会話は、「分かってもらえた」という安心感につながり、気持ちの整理にも役立ちます。

他の子と比べない

「みんな行ってるのに」といった言葉は、お子さまを余計に追い込んでしまいます。

比較は、自信の喪失や劣等感につながり、状況の改善をかえって難しくすることがあります。

特に繊細なお子さまにとっては、こうした言葉が深い傷になることもあります。

それぞれのペースを尊重する姿勢を大切にしましょう。

少しずつ生活リズムを整える

夏休み中に乱れたままの生活リズムは、登校への大きなハードルになるため、少しずつ整えていきましょう。

急に早寝早起きを求めるのではなく、まずは徐々に起床時間を前倒しにするのがおすすめです。

お子さまの体と心が整えば、自然と登校への意欲も高まります。

学校と連携をとる

お子さまの了承を得た上で、現在の状況を学校に伝え、理解を得ることは非常に重要です。

担任の先生やスクールカウンセラーと共有することで、登校のハードルを下げる具体的な対応がとられやすくなります。

また、実際に学校を休みがちになると社会から孤立したように感じてしまうこともありますが、学校と繋がっていることで、この不安感を減らすことができます。

家庭だけで抱え込まず、学校と協力して対応することで、お子さまも安心感を得られるでしょう。

外部の相談先を活用する

家庭や学校だけでは対応が難しいと感じるときは、第三者のサポートを受けるのも一つの方法です。

教育支援センターや民間のカウンセリングサービスなど、「相談する場所がある」という安心感は、前向きな行動につながるきっかけにもなります。

外部の力を借りることは、決して弱さではなく、大切な選択肢の一つです。

夏休み明けの学校に悩んだときの相談先

夏休み明けの学校に悩んだときの相談先

お子さまが夏休み明けに学校へ行きたがらないとき、保護者様だけで抱え込む必要はありません。

家庭と学校だけで解決が難しい場合には、外部の相談先を活用することで、状況が前に進むきっかけが生まれることもあります。

ここでは、具体的にどのような相談先があるのかをご紹介します。

スクールカウンセラー(学校)

多くの小・中学校では、月に数回、スクールカウンセラーが来校します。

スクールカウンセラーは臨床心理士などの専門資格を持った相談員で、お子さまや保護者様の心のサポートを目的とした面談を行っています。

気になることがあれば、担任の先生や学校経由で予約を取ることが可能です。

学校生活に対する不安が強いときには、有効な相談先です。

教育支援センター

各自治体には、不登校などの支援を専門に行う「教育支援センター(適応指導教室)」があります。

ここでは、学校に通いづらくなっているお子さまが安心して過ごせる居場所を提供したり、学習支援やカウンセリングを受けられる体制が整っています。

学校と連携していることが多いため、登校の練習や段階的な登校復帰を目指すサポートも受けられます。

利用には市区町村の教育委員会への相談が必要ですが、費用はかからず、保護者様にとっても心強い味方となるでしょう。

オンラインカウンセリング

近年、場所や時間を問わずに相談できるオンラインカウンセリングのニーズが高まっています。

通院や外出にハードルを感じるご家庭でも、自宅にいながら安心して相談できるのが大きな魅力です。

不登校こころの相談室」のように、登校に関する悩みに特化したカウンセラーが対応しているサービスもあり、学校に行けないお子さまの気持ちに寄り添った対応が可能です。

保護者様自身がまず相談し、どう関わればいいか状況を整理することもできます。

夏休み明けの学校への悩みは「不登校こころの相談室」へ

夏休み明けの学校への悩みは「不登校こころの相談室」へ

夏休み明けに「学校に行きたくない」と感じるのは、どのお子さまにも起こりうることです。

生活の変化や不安を抱えたままでは、登校が大きな負担になってしまいます。

このようなときは、無理に行かせるのではなく、まずは気持ちに寄り添ってあげることが大切です。

不登校こころの相談室」では、不登校や行き渋りに悩むご家庭を対象に、オンラインカウンセリングを行っています。

経験豊富なカウンセラーが、保護者様やお子さまのお話を丁寧にお聞きし、それぞれの状況に合ったサポートを一緒に考えていきます。

相談内容をもとに、ぴったりのカウンセラーをご案内し、継続的なサポートにつなげていきます。

「どうしたらいいか分からない」と感じたときは、ぜひ一度ご相談くださいね。

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執筆:maple

フリーランスライター。大学院での研究や心理士としての勤務経験、自身の子育て経験をもとに、教育やメンタルヘルスに関する記事を多数執筆。専門分野は、心理療法と精神疾患。最新のデータや論文などの一次情報を正しく取り扱うこと、読者に安心感を届けることをモットーに活動中。

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