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不登校で「母親をやめたい」と思う理由

不登校のお子さまと毎日一緒に過ごしていると、お子さまの様子が気になって仕方がありません。元気のない表情や落ち込んでいる様子を見るたびに、保護者様の心も沈んでしまうのではないでしょうか。
お子さまが苦しんでいる姿を見ることは保護者様の気が滅入る原因となり、そんな日々を過ごしていると疲れるばかりです。少しずつ心に余裕がなくなり、疲労が蓄積されていくでしょう。こうした状態が続くと「もう無理だ」という気持ちが湧いてくるものです。
ここでは、なぜ「母親をやめたい」とまで思ってしまうのか、その理由を見ていきます。
不登校の終わりが見えないから
「母親をやめたい」と思う最も大きな理由は、不登校がいつまで続くのかわからない不安があるからです。少し休めば学校に行けるだろうと思っていても登校する様子がなかったり、新学期からはと期待しても状況が変わらなかったりすると保護者様は心配ですよね。
半年が過ぎ、1年が過ぎても、お子さまは学校に行けないままだと「この先どうなるのか」といった不安が頭をよぎります。「いつまで頑張ればいいのか」「どこまで我慢すればいいのか」といった問いに答えが出ないまま、日々が過ぎていきます。
何をしても状況が変わらない無力感に苦しんでいる保護者様もいるのではないでしょうか。学校に相談しても、カウンセリングを受けても、何が正解かわかりません。お子さまに優しく接しても、厳しく接しても、様子は何も変わらない。
このような状態が続くと、保護者様は「もう無理だ」「やめたい」と思うようになるのです。
自分の時間がなくなるから
不登校でお子さまが毎日家に居ると、朝から晩までお子さまの様子が気になってしまいます。「明日は学校に行けるだろうか?」「何か声をかけるべきか?」「どう接すればいいのだろう…」と、常にお子さまのことを考え気を張り続けているのです。
このような状況だと、保護者様の時間は奪われ自分のことはすべて後回しになってしまいます。お子さまの落ち込んだ様子をみて、自分のために時間を使うことに罪悪感を抱く保護者様もいるのではないでしょうか。
自分の時間がないということは、心を休める時間やリフレッシュする時間を奪われ、保護者様はただ「不登校の子の母親」として毎日を過ごすだけになってしまいます。
限界を感じたときに手放す3つのこと

母親をやめたいと思ったとき、すべてを投げ出す必要はありません。お子さまへの愛情は残したまま必要なものだけを残して、あとは手放していけばいいのです。
ここからは、不登校の子どもを持つ保護者様が、限界を感じたときに手放していい3つのことをお伝えします。
①完璧な母親でいること
まず手放してほしいのは、「完璧な母親でいなければならない」という思い込みです。多くの保護者様は「良い母親」のイメージに縛られているかもしれません。毎日美味しいご飯を作り家の中はきれいに片付いている。いつも明るい笑顔でお子さまの話を穏やかに聞く。そんな理想の母親像を自分に課していませんか?
育児雑誌やSNSで見る素敵な母親の姿を目にして、「完璧でなければならない」という思い込みが生まれたのかもしれません。比較すればするほど、自分がダメな母親に見えてしまうこともあるでしょう。しかし、それらに映るのは、ほんの一瞬の切り取られた姿です。その裏側にある苦労や葛藤は見えません。
疲れている日はお惣菜を買ってきてもいいし、家の中が散らかっていても命に関わることではありません。できない自分を責めるのではなく、今日はこれで精一杯だったと認めてあげてください。
お子さまが求めているのは、完璧な母親ではありません。自分の味方でいてくれる、気持ちを受け止めてくれる、そんな母親ではないでしょうか。完璧をやめたとき、保護者様の心は驚くほど軽くなり、お子さまとの関係も自然と良くなっていきます。
②自分がなんとかしなければという思い込み
「母親をやめたい」と夫に言えば、無責任だと非難されるかもしれない。友人に言えば、「ひどい母親だ」と思われるかもしれない。そんな恐怖から、多くの保護者様は本音を飲み込んでいるのではないでしょうか。
不登校の問題を「母親である私が解決しなければ」「私がもっと頑張れば」と思っているのなら、その重荷を背負う必要はありません。なぜなら、不登校は母親だけで解決できる問題ではないからです。
お子さまのことは母親の役割といった固定観念を持ち続けることはありません。迷惑をかけたくないと遠慮せず、まわりにサポートを求めましょう。誰かに話すことで、心は驚くほど軽くなります。
不登校のお子さまの対応が「しんどい」と感じたときの具体的な対処法について、こちらの記事でくわしく解説しています。
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③子どもの将来への過度な責任
もう一つ手放してほしいのは、お子さまの将来への過度な責任です。この子は将来どうなってしまうのだろうという不安に押し潰されていませんか?
「このまま学校に行けなかったら、高校に進学できないかもしれない」
「社会に出られなくなったら、どうやって生きていくのか」
こういった不安が、保護者様の頭の中をぐるぐると回り続けます。そして、責任が自分にあると責めてしまいます。もっと早く気づいていればと過去を振り返っては後悔し、未来を考えては絶望する。この責任の重さが、保護者様を押し潰していくのです。
しかし、お子さまの人生は、お子さま自身が決めるものです。母親がすべての責任を負う必要はありません。不登校になったのも、これからどう生きるかも、最終的にはお子さま自身が決めることです。保護者様ができるのは、見守り、支えることだけです。
お子さまの未来をコントロールしようとするのではなく、困ったときに手を差し伸べるのが親の役割です。お子さまは、保護者様が思っている以上に強い力を持っています。今は不登校でも、いつか自分の道を見つけるでしょう。その時期は、お子さまそれぞれです。
過度な責任を手放すと、お子さまとの関係も変わります。プレッシャーを与えず、ただそばにいるだけでお子さまは安心します。
お子さまの不登校の原因が自分にあると悩んでいる保護者様は、こちらの記事も参考にしてください。
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不登校の母親をやめたいと思うのは心が限界のサイン

不登校のお子さまを持つ保護者様が「母親をやめたい」と思うのは、決して心が弱いからではありません。それは、お子さまを支えようとがんばってきた証です。
しかし、母親をやめたい気持ちが湧いてきたときは、心と体が「もうこれ以上は無理だ」と警告しているのです。ここでは、その気持ちが何を意味しているのかをお伝えします。
我慢し続けるとどうなる?
慢性的な睡眠不足で朝起きられなくなったり、食欲がなくなったりしていませんか?些細な出来事でイライラして家族に当たったり、涙が止まらなくなったりするときはありませんか?
このまま我慢を続けると、保護者様が倒れてしまいます。母親をやめたいと思いながらも、お子さまのためにがんばり続ける保護者様は少なくありません。しかし、限界を超えてしまうと、心と体は壊れてしまいます。
感情を否定しないで
「母親をやめたい」と思ったとき、多くの保護者様は「こんなことを思う母親は最低だ」と自分を責めます。しかし、その感情を否定する必要はありません。
「やめたい」と思うのは、当然の反応といえるでしょう。どんな感情を抱いても、それは自然な反応です。大切なのは、その感情を認めることです。否定すればするほど、感情は心の奥に溜まりいつか爆発してしまいます。母親をやめたいと思うほど頑張ってきた自分を、どうか労ってあげてください。
「やめたい」と思う気持ちは、限界まで頑張ってきた証です。保護者様が心身の限界を超えてしまう前に、こちらの記事も併せてご覧ください。
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最後に|不登校の母親をやめたいと思ったら一人で抱え込まないで

「母親をやめたい」と思うほど追い詰められているなら、それは心が限界に達しているサインです。自分がなんとかしなければという思い込みや、お子さまの将来への過度な責任を手放して、どうか今までがんばってきた自分を労ってあげてください。
しかし、頭ではわかっていても、実際にどう手放せばいいのかわからない保護者様も多いでしょう。誰かに相談したいと思っても時間がなかったり、相談できる相手がいなかったりするかもしれません。
そんな保護者様のために、「不登校こころの相談室」では、自宅から気軽に利用できるオンラインカウンセリングを提供しています。不登校のお子さまを置いて外出する心配はありません。カウンセリングを受けるのに抵抗がある方は、まずは「不登校こころの相談室」のAI診断を受けてみてはいかがでしょうか。
お子さまの状況や保護者様が抱えている悩みを入力するだけで、今の状態を整理し必要なサポートについてのヒントが得られます。AI診断の結果をもとに、臨床心理士や公認心理師との個別相談も可能です。
「不登校の子どもの状態が変わらない」
「子どもの将来が不安で仕方がない」
「不登校の母親をやめたい」このような悩みに「不登校こころの相談室」の経験豊富な専門家が丁寧に寄り添います。保護者様の心が少しでも楽になり、お子さまと向き合える余裕を取り戻せるよう、全力でサポートいたします。
















