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不登校の親が抱えるストレスとは?

お子さまの不登校に向き合う保護者様は、日々多くのストレスを抱えています。しかし、それを「ストレス」と認識できていない方も少なくありません。なぜなら、ストレスは疲れや不安といった感情と混ざり合い、何が原因で苦しいのかわからなくなってしまうからです。
ここでは、ストレスとは何か、疲れとの関係について整理していきます。
ストレスと疲れの関係
「疲れた」と「ストレスが溜まっている」。この2つの言葉には深い関係があります。多くの場合、ストレスが原因となり、その結果として「疲れた」という状態が生まれます。
疲れは、体や心が消耗している状態です。疲れには大きく2種類あります。
- 身体的な疲れ
家事や育児、仕事を頑張った結果、体がだるくなる。夜遅くまで起きていたから眠い。こうした疲れは、休息を取ると回復していきます。十分な睡眠や休養があれば、また元気を取り戻せるでしょう。
- ストレスからくる疲れ
一方で、休んでも回復しない疲れがあります。それが、ストレスが原因の疲れです。お子さまの様子が気になって気持ちが休まらない。学校から連絡が来るのではないかと常に緊張している。こうしたストレス状態が続くと、心だけでなく体も疲れ切ってしまいます。
ストレスのサイン
ストレスは、心と体の両方にサインを出します。しかし、そのサインに気づかないまま過ごしている方も多いのではないでしょうか。
心のサインは、以下が挙げられます。
- 些細な出来事でイライラする
- お子さまについ厳しい言葉を投げてしまう
- ちょっとしたことで涙が出る
- 無気力になる
- 集中力が続かない
「このままだと子どもの将来どうなるんだろう…」と、ネガティブな考えが頭から離れません。
体のサインは、以下が挙げられます。
- 頭痛
- 肩こり
- 胃の不快感
- めまい
- 動悸
- 眠れない
こうしたサインが出ているとき、多くの保護者様は我慢してしまいます。しかし、サインを無視し続けるとストレスはどんどん蓄積していきます。
ストレスのサインを見逃し続けると、メンタルは崩壊してしまうかもしれません。限界を超える前に知っておきたい危険なサインについて、こちらの記事で詳しく解説しています。併せてお読みください。
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不登校で親がストレスを感じる理由

不登校の保護者様が抱えるストレスには、いくつかの理由があります。ここでは、特に大きな要因となる3つのストレスについて解説します。
先が見えない不安からくるストレス、周囲の目や言葉によるストレス、そして自分の時間が持てないストレス。これらは、多くの保護者様が抱えている共通の悩みといえるでしょう。
先が見えない不安からくるストレス
「いつまで続くのだろう」「本当に良くなるのだろうか」こうした不安をずっと持っていませんか?
不登校には、明確なゴールがありません。1週間で終わるのか、1ヶ月なのか、それとも1年以上続くのか。それは誰にも分からないもの。今日は少し元気そうだったから明日は学校に行けるかもしれない。そう思っても、翌朝になるとやはり行けない。こうした繰り返しが、保護者様を疲弊させていきます。
また、将来への不安も大きなストレスです。このまま学校に行けなかったら?友達関係はどうなる?進学や就職はできるの?このような不安が次々に湧いてきます。ふとした瞬間に、これらの不安は押し寄せてくるでしょう。この不安こそが、保護者様の大きなストレス源なのです。
先が見えない不安は、さまざまな複雑な感情を引き起こします。怒り、罪悪感など揺れ動く気持ちとどう向き合えばいいのか、こちらの記事で詳しく解説しています。ぜひ、参考にしてください。
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周囲の目や言葉によるストレス
周囲の人々からの言葉や視線も、大きなストレスになります。
「学校には行けてるの?」「最近どう?」と親戚や近所の方から何気なく聞かれる言葉に答えられず苦しい思いをしていませんか?「優しすぎるんじゃない?」といった不登校の背景を理解せず投げかけられた言葉に、追い詰められている保護者様もいるかもしれません。相手に悪気はないとわかっていても、心が重くなります。
学校の先生からの連絡にプレッシャーを感じている方もいるでしょう。先生は状況を把握したいだけかもしれません。しかし、保護者様にとっては責められているように感じてしまい、早く復帰させなければといった焦りがストレスを生み出します。
周囲の目や言葉は、日常的に保護者様のストレスを増幅させます。外出するたびに、誰かに会うたびに緊張が走り、そうした状態が続くと外に出ることすらつらくなってしまうでしょう。
自分の時間が持てないストレス
お子さまの不登校が始まると、保護者様は自分の時間を失っていきます。
不登校で家にいる時間が長いと、保護者様は常に気を張ってしまいます。今日は体調が良さそうか、何か声をかけた方がいいのか、このような気遣いが続き気持ちは休まりません。仕事をしていても、お子さまの様子が気になって頭から離れない方も多いでしょう。不安を抱えながら働くのは、大きなストレスです。
家事の負担も増え、自分のことは後回しの状態が続きます。気づけば、自分のために使う時間がまったくなくなっているのです。お子さまをサポートする役割だけになり、一人の人間としての自分が見えなくなります。
このような状態が長く続くと、ストレスはどんどん蓄積していきます。
不登校の親のストレスを軽減する方法

ストレスを感じているとき、ストレスを減らそうと思っても何から始めればいいのかわからないかもしれません。お子さまのことで頭がいっぱいで、自分のケアまで手が回らない。そう感じている保護者様も多いでしょう。
しかし、ストレスを放置すると、心と体はさらに疲弊してしまいます。ここでは、日常の中で取り入れられるストレス軽減の方法をお伝えします。
セルフケア時間を作る
「自分のための時間なんて取れない」と思うかもしれません。しかし、ほんの5分、10分でいいのです。どうか、以下の時間を取り入れてみてください。その短い時間が、ストレスを和らげるきっかけになります。
- 意識して深呼吸する時間
朝起きたとき、家事の合間、寝る前など、大きく深呼吸すると気持ちが落ち着きます。 - 体を動かす時間
激しい運動をする必要はありません。軽いストレッチや散歩などで体を動かすと、凝り固まった筋肉がほぐれていきます。血行が良くなり、頭もすっきりするでしょう。 - 好きなものを食べる時間
好きなものを丁寧に味わう時間は心を落ち着かせてくれます。急いで食べるのではなく、その時間を確保してみませんか?
これらのほかにも、小さな楽しみを見つけてその時間を大切にしてください。好きな音楽を聴いたり読みたかった本を読んだり、お子さまが不登校でもほんの少しの楽しみは見つけられます。その小さな楽しみが、心に余裕を生み出すでしょう。
我が子が不登校なのに楽しむなんて…と罪悪感を持つ方もいるかもしれません。しかし、保護者様が心身ともに健康でいることは、お子さまにとって大切です。保護者様が笑顔でいられる時間が増えれば、家庭の雰囲気も変わっていくでしょう。
セルフケアは、保護者様が自分を守るために必要な大切な時間です。
専門家のサポートを活用する
一人で抱え込まないのも、ストレスを軽減する大切な方法です。専門家のサポートを活用すれば、新しい視点や具体的な対処法が見つかるかもしれません。
カウンセラーは、保護者様の話を否定せず、評価もせず、ただ受け止めてくれます。誰にも言えなかった本音を話せる場所があるだけで、心は軽くなります。「こんなこと言ってはいけない」「弱音を吐いてはいけない」と思わなくていい空間で、ありのままの気持ちを吐き出せるでしょう。
また、専門家には不登校支援の経験と知識を持つ方が多くいます。保護者様が一人で考えていたときには思いつかなかった方法が、見つかる場合もあるでしょう。
さらに、専門家との対話は、保護者様自身の気持ちを整理する機会にもなります。話しているうちに、自分が何に一番ストレスを感じているのか、何を恐れているのかが明確になっていきます。漠然とした不安が、具体的な課題として見えてくるのです。
「相談するほどではない」「もっと大変な人がいる」と思う必要はありません。ストレスを感じているなら、どうか一人で抱え込まず頼れる人を見つけてください。
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最後に|ストレスを一人で抱え込まないために

ストレスは心や体に負担がかかり続けている状態であり、疲れとは違って休んでも簡単には消えません。先が見えない不安、自分の時間が持てない焦り、こうしたストレスが積み重なると心と体にさまざまなサインが現れます。
ストレスを軽減するためには、セルフケアの時間を作ることと専門家のサポートを活用することが大切です。ほんの5分でも、自分のために使う時間を持ってください。
しかし、一人でできることには限界があります。「不登校こころの相談室」では、不登校に悩む保護者様とお子さまをサポートしています。まずは、AI診断から始めてみませんか?
その後、必要に応じて専門家との個別相談も可能です。臨床心理士や公認心理師などの専門家が、保護者様の不安やストレスに寄り添い、お子さまとの関わり方についても一緒に考えていきます。ストレスを感じているのは、お子さまを大切に思っているからです。しかし、一人で頑張り続ける必要はありません。保護者様が少しでも楽になれるように「不登校こころの相談室」が全力でサポートします。
















