• トップ
  • コラム
  • 学校行く前の吐き気は心のSOS?原因と親ができる対応法
不登校を解決するには

学校行く前の吐き気は心のSOS?原因と親ができる対応法

学校に行く前になると吐き気を訴えるお子さまに、どう対応すればいいのか悩んでいませんか?「仮病じゃないの?」と疑ってしまう一方で、「本当につらいのかもしれない…」という不安をお持ちの方も多いでしょう。

実は、学校に行く前の吐き気は、お子さまの心と体がSOSを発している重要なサインです。この記事では、学校に行く前に吐き気が起こる原因や心因性の吐き気の特徴、そして親としての適切な対応法について解説します。

\3分で完了!今の状態をAIが診断/

学校に行く前に吐き気を感じる原因

学校に行く前に吐き気を感じる原因

学校に行く前の吐き気には、さまざまな原因が考えられます。心理的な要因もあれば身体的な要因まで、吐き気の原因は多岐にわたります。

ここでは、お子さまが学校に行く前に吐き気を感じる主な原因についてくわしく解説します。

心理的ストレス

学校での人間関係や勉強のプレッシャー、先生との関係など、お子さまが抱えるストレスは、保護者様が想像する以上に大きいものです。

心理的ストレスは、自律神経のバランスを崩し、吐き気や腹痛として現れる場合があります。朝になると緊張が高まり、身体が「危険な場所に行ってはいけない」と反応してしまうのです。

また、テストや発表、運動会などの特定の行事の前に症状が悪化する場合もあります。このようなパターンが見られる場合、学校に関連する何らかのストレスが原因となっている可能性が高いでしょう。

学校行く前の吐き気は、不登校の初期段階である「予兆期」のサインとして現れる場合があります。不登校の段階ごとの特徴と対応方法については、こちらの記事で解説していますので参考にしてください。

こちらもチェック
子どもの不登校には7つの段階があります! | 子どもへの対応方法を徹底解説

お子さまが学校に行かなくなったとき、保護者様は何をすればよいのか戸惑ってしまいますよね。不安や焦りに押しつぶされそうになっている方も多いのではないでしょうか。 不登校には「7つの段階」があり、それぞれ...

続きを見る

起立性調節障害

思春期のお子さまに多く見られる起立性調節障害は、自律神経の乱れによって朝の体調不良を引き起こします。吐き気のほか、立ちくらみ、頭痛、倦怠感、めまいなどが特徴的な症状です。

午前中は調子が悪くても、午後になると元気になるといった特徴があります。そのため「怠けている」「気持ちの問題だ」と、誤解する保護者様もいるでしょう。しかし、これは本人の意思でコントロールできるものではありません。

起立性調節障害については、こちらの記事でくわしくお伝えしていますので併せて読んでみてください。

こちらもチェック
中学生が朝起きられないのは病気?起立性調節障害の原因や治し方は?

不登校の中学生のお子さまの中には、朝起きられないことが悩みの種である方がいるのではないでしょうか。不登校の原因の中には「生活リズムの乱れ」があり、朝起きられないことは決して看過できる問題ではありませ...

続きを見る

過敏性腸症候群

ストレスが胃腸に影響を及ぼす過敏性腸症候群も、学校に行く前の吐き気の原因となる場合があります。腹痛などをともなう場合もあるでしょう。

過敏性腸症候群の特徴は、検査しても胃腸に異常が見つからないのに、症状が続くことです。積み重なるストレスが腸の働きに影響を与え、不快な症状を引き起こします。

感染症の可能性

風邪やインフルエンザ、胃腸炎などの感染症が吐き気の原因になるケースもあります。吐き気のほかに、発熱、咳、鼻水、下痢などの症状をともなう場合は身体的な病気の可能性が高いかもしれません。

特にウイルス性胃腸炎の場合、吐き気や嘔吐、下痢が主な症状として現れます。このような場合は、脱水症状に注意し、必要に応じて医療機関の受診を検討してください。

学校へ行く前の吐き気は心因性?

学校へ行く前の吐き気は心因性?

お子さまの吐き気が心理的なものか身体的なものか、適切な対応を取るには保護者様の見極めが重要です。しかし、実際には心と体は密接に関連し、明確に区別できない場合があります。

ここでは、心因性の吐き気と身体的な病気による吐き気の特徴について解説します。

心因性吐き気の特徴的なパターン

平日の朝だけ症状が出て、休日になると何事もなかったように活動できる場合は、学校環境に対する心理的な反応が吐き気の原因と考えられます。学校に行かなくてもいいとわかると症状が消えるケースです。

また、特定の授業やテストがある日、行事の前に症状が悪化する場合は、状況に対する不安が吐き気として現れていると考えられるでしょう。これらは気のせいではなく、お子さまにとってはつらい症状であり、保護者様は真摯に向き合う必要があります。

心因性の吐き気を理解するうえで重要なのは、お子さまが「嘘をついている」わけではない点です。心理的なストレスが身体症状として現れるのは、脳と身体が密接につながっているからです。

たとえば、大事なプレゼンの前に緊張でお腹が痛くなったり、ストレスで胃が痛くなったりする経験は大人でもあるのではないでしょうか。子どもの場合、この反応がより顕著に現れやすく、吐き気といった身体症状として出てくるケースがあるのです。

そのため、保護者様が「気持ちの問題だから大丈夫」「頑張れば乗り越えられるはず」と軽く考えるのは禁物です。お子さまにとっては本当につらい症状であると理解し、適切なサポートを心がけてください。

学校に行く前の吐き気は、登校しぶりの典型的なサインの1つです。朝だけ体調不良を訴えるお子さまの心理については、こちらの記事でくわしく解説していますので併せて読んでみてください。

こちらもチェック
登校しぶりが朝だけ起こるのはなぜ?学校に行けない子の心理と対策

朝は元気なのに、登校の時間が近づくと急に「行きたくない」と言い出す…… そんな登校しぶりが、朝だけ起こるお子さまに悩む保護者様は少なくありません。行かせるべきか、休ませるべきか、どう対応すればいいのか...

続きを見る

病院を受診すべき緊急のサイン

激しい腹痛がある吐き気や何度も嘔吐を繰り返す症状が見られる場合は、速やかに医療機関を受診する必要があります。高熱がある場合も要注意です。発熱と吐き気が同時に現れる場合、感染症や炎症性の疾患が考えられます。

心因性の吐き気かどうかわからない場合は、まずは小児科を受診して身体的な原因がないかを確認すると安心かもしれません。

医療機関を受診する際は、できるだけくわしい情報を医師に伝えましょう。いつから症状が始まったのか、どのような状況で症状が出るのか、一日の中でいつ症状が強いのか、などをメモしておくといいでしょう。

受診の結果、身体的な問題がないと診断された場合でも、それは外因的な異常はないだけです。だからといって放置するのではなく、心因性の症状である場合は適切なサポートが必要です。

\3分で完了!今の状態をAIが診断/

学校に行く前に吐き気を訴えたときの対応法

学校に行く前に吐き気を訴えたときの対応法

お子さまが吐き気を訴えたとき、親としてどう対応すべきか悩むものです。甘やかしすぎてもよくないのではないかと不安になる保護者様もいるでしょう。

しかし、お子さまの心に寄り添いながら適切に対応できれば、状況は改善に向かいます。ここでは、学校に行く前にお子さまが吐き気を訴えたときの具体的な対応方法をお伝えします。

子どもの訴えを否定せずに受け止める

お子さまが「気持ち悪い」「吐きそう」と訴えたとき、最も大切なのは、それを否定せずに受け止めることです。「また?」「昨日も言ってたよね」といった反応は避けましょう。

このような言葉は、お子さまに「親は味方ではない」と思わせてしまいます。その結果、自分の本当の気持ちを隠すようになり、状況はさらに悪化する可能性も。

まずは「気持ち悪いんだね」「つらいね」と共感を示すことが重要です。お子さまの訴えを真摯に受け止める姿勢でいてください。そのうえで、体温を測るなど症状の詳細を把握し、改善に向けてのケアが大切です。

お子さまは、保護者様以上に自分の状況に不安を感じているものです。まずはお子さまの今の苦しみに寄り添うことを優先してください。

無理に学校に行かせない

吐き気がひどい場合は、無理に学校に行かせる必要はありません。お子さまが本当に限界を感じているときに無理に登校させると、学校という場所に対する恐怖心がさらに強まってしまいます。また、教室で実際に嘔吐してしまうと、それがトラウマにつながるケースもあります。

休んだことを責めたり、罪悪感を持たせたりするのも良くありません。午後になって体調が回復した様子から、疑いの目で見たり「やっぱり気持ちの問題だったんじゃない?」と決めつけたりする態度は、お子さまの心を傷つけてしまいます。

担任の先生との連携を取る

お子さまの状況を学校に伝え、協力を求めるのも重要です。多くの学校にはスクールカウンセラーが配置されており、お子さまや保護者様が相談できる体制が整っています。

「朝、学校に行く前に吐き気を訴える日が続いている」「医療機関を受診したが身体的な問題は見つからなかった」など、具体的な情報を共有してください。

学校側もお子さまの様子を把握していれば、配慮ある対応が可能です。たとえば、別室登校や授業の一部だけに参加するなどの方法もあります。

また、学校でいじめや人間関係のトラブルがないか、担任の先生に確認してもらうのも大切です。家では話せないことでも、学校での観察から見えてくる場合があるかもしれません。休み時間の様子、友達との関わり方、授業中の表情など、担任の先生の視点で気づく場合もあるでしょう。

専門家への相談を検討する

症状が長引く場合や、家庭だけでの対応が難しいと感じたら、専門家への相談を検討してください。早めの相談が、お子さまの回復を早める鍵です。

まず、身体的な原因を除外するために、小児科の受診を検討してください。身体的な要因が見つからず、心理的な要因が強いと考えられる場合は、スクールカウンセラー、心療内科、民間のカウンセリングサービスなどへの相談を検討してはどうでしょうか。

不登校や学校での悩みに特化した「不登校こころの相談室」では、豊富な経験を持つカウンセラーから専門的なサポートを受けられます。オンラインでのカウンセリングなので、外出するのが難しい場合でも利用しやすいでしょう。

専門家に相談するのを大げさだと思う必要はありません。適切なサポートがあれば、問題が深刻化する前に対処できます。

最後に | 「不登校こころの相談室」ができること

最後に | 「不登校こころの相談室」ができること

学校に行く前の吐き気は、お子さまの心と体が発する大切なサインです。心理的ストレス、起立性調節障害、過敏性腸症候群など、吐き気にはさまざまな原因が考えられます。いずれの場合も早めの対応が重要でしょう。

お子さまの訴えを否定せずに受け止め、無理に登校させず、必要に応じて専門家に相談することで、状況は必ず改善に向かいます。しかし「どこに相談すればいいのか分からない」「まだ専門家に相談するほどではないかも」と悩んでいる親御さんも多いのではないでしょうか。

一人で抱え込んでしまうと、不安や孤独が深まり、状況の改善が見えなくなることもあります。学校へ行く前のお子さまの吐き気に悩んでいる保護者様は、「不登校こころの相談室」にご相談ください。

いきなりカウンセリングを受けるのに不安がある方は、まずは無料のAI診断を試してみてください。「不登校こころの相談室」のAI診断では、簡単な質問に答えるだけで、お子さまの現在の状態を客観的に把握できます。診断結果をもとに、必要に応じて不登校や学校での悩みに特化した専門のカウンセラーへの相談も可能です。オンラインカウンセリングなら、自宅にいながら相談できるため、忙しい日々のなかでも気軽に始められるでしょう。お子さまが安心して学校に通える日々を実現するために、「不登校こころの相談室」が全力でサポートいたします。

\3分で完了!今の状態をAIが診断/
執筆:わたなべ ちかこ

小中学生向けオンライン学習のコラムや、コミュニケーションコーチ&カウンセラーとして活躍する起業家のメルマガなどを執筆。不登校経験のある子どもを持つ母親ならではの視点を活かし、教育や子育てに関するテーマで心に響く記事を届けています。また、取材記事の執筆やWebメディアのディレクションにも取り組み、幅広い分野で活躍中。

For first time users

初めての方へ
どうか一人で抱え込まないでください。不登校こころの相談室は、保護者様の想いに寄り添い、お子さまが自信を取り戻して自分のペースで前に進めるよう全力でサポートします。

\ AIが3分で無料診断! /

今すぐ診断を始める(無料)