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子どもが「カウンセリングを受けたい」と言ったときの対応

お子さまから「カウンセリングを受けたい」と伝えられたとき、まずは、その気持ちを真摯に受け止める姿勢が大切です。
ここでは、カウンセリングを受けたいお子さまに、家庭でできるサポートについて解説します。
カウンセリングを受けたい気持ちを否定しない
まずは、「カウンセリングを受けたい」というお子さまの気持ちを否定せず受け止めることが大切です。
「気にしすぎ」や「誰にでもあること」といった言葉は、不安を軽視されていると受け取られる可能性があります。
カウンセリングを希望する行動は、自身のつらさに気づき、支援を求めようとする前向きな一歩です。
この段階での関わり方が、その後の親子関係や相談のしやすさに大きく影響します。
受けたい理由やきっかけを聞く
お子さまがなぜカウンセリングを望んでいるのか、その背景を知ることは適切な対応を考える上で欠かせません。
無理に問いただすのではなく、自然な会話を通じて気持ちを探っていくことが大切です。
きっかけが明らかになると、どの相談機関が適しているかの判断もしやすくなります。
今すぐできる家庭内のサポートを見直す
カウンセリングにつなぐことと並行して、家庭の中でも安心できる環境を整えることが求められます。
たとえば、否定せずに話を聞く姿勢や、プレッシャーの少ない時間を意識的に確保するなど、小さな関わりの工夫がお子さまの心の支えとなります。
家庭が落ち着ける場所であると感じられれば、お子さまも安心して次のステップに進むことができるでしょう。
子どもがカウンセリングを受けられる主な相談先

お子さまがカウンセリングを希望しても、どこに相談すればよいか分からず悩む保護者様は少なくありません。
ここでは、代表的な相談先を紹介します。
スクールカウンセラー
在籍校にスクールカウンセラーが配置されている場合、最も身近な相談先となります。
学校に通っているお子さまであれば、校内で話ができる安心感もあるでしょう。
ただし、対応可能な曜日や時間に限りがあり、相談までに調整が必要になることもあります。
継続的な支援を求める場合は、事前の確認が欠かせません。
教育センターや児童相談所などの公的機関
教育委員会の相談窓口や児童相談所などの公的機関は、心理職による相談が受けられる場所です。
無料で利用できるところも多く、専門的な対応を求める際に適した選択肢といえるでしょう。
なお、利用までに時間がかかるケースもあるため、早めに情報収集しておくことが大切です。
医療機関
精神科や心療内科、小児科などの医療機関では、診断や治療を伴う相談が可能です。
強い不安や抑うつ症状がある場合には、医師による判断を仰ぐことで適切な支援につながります。
なお、精神科や心療内科は予約が必要な場合が多く、初診までに時間がかかることもあります。
民間カウンセリング・オンラインカウンセリング
通院に不安があるお子さまや、対面式のカウンセリングが苦手なお子さまには、民間のカウンセリングやオンラインカウンセリングも有効です。
専門性や対応領域が明確な相談先を選ぶことで、安心して相談することができるでしょう。
特にオンラインカウンセリングは、在宅のまま受けられる手軽さから、近年選ばれるケースが増えています。
子どもに合ったカウンセリング選びのポイント

お子さまに適したカウンセリングを選ぶには、選び方のポイントを知っておけるとよいでしょう。
通いやすさや費用面だけでなく、相談内容や支援体制との相性も重要な判断材料になります。
ここでは、お子さまのカウンセリングを選ぶ際の主なチェックポイントを紹介します。
アクセス・通いやすさを重視する
一般的に、カウンセリングは長期間にわたって継続することで効果を発揮するものです。
したがって、相談先が無理なく通える場所かどうかは、お子さまが継続して通う上で欠かせない基準となります。
移動の負担が少ない場所を選ぶことで、心理的なハードルを下げることができるでしょう。
なお、オンラインカウンセリングであれば自宅で受けられるため、継続の負担を減らすことが可能です。
料金を確認する
カウンセリングの料金は、相談先によってさまざまです。
継続を見据え、1回ごとの料金だけでなく、長期的な視点で確認しておきましょう。
公的機関は無料で利用できることが多い一方、民間では費用が発生するケースが一般的です。
無理なく継続できる範囲で選ぶことが大切です。
相談内容に合致する専門家を選ぶ
カウンセラーにもそれぞれ得意分野があります。
お子さまの悩みに対して経験や専門性を持つ相談先を選ぶことで、より的確な支援が期待できるでしょう。
「学校に行けない」「人間関係に不安がある」といった内容に強い相談員がいるかどうか、事前に情報を確認しておくと安心です。
保護者との連携体制の有無を確認する
お子さまのカウンセリングには、保護者様の関わりも欠かせません。
事前に、初回面談への同席や必要に応じた経過報告など、保護者様との連携を重視する体制があるかを確認できると安心です。
オンラインカウンセリングが選ばれる理由

数々の相談先がある中で、オンラインカウンセリングは、近年ますます需要が高まっています。
ここでは、オンラインカウンセリングが支持される代表的な理由を紹介します。
自宅で受けられる
自宅から相談できるという点は、お子さまにとって大きな安心材料になります。
外出を負担に感じるタイプのお子さまや不登校のお子さまも、オンラインであれば落ち着いた環境で相談を受けることができます。
また、移動の手間がなく、保護者様の付き添いやスケジュール調整も最小限で済むため、継続しやすいのも大きな魅力です。
自然体で話しやすい
オンラインカウンセリングは、緊張しやすいお子さまでも自然体で話しやすい点も魅力です。
慣れた部屋で、自分の好きな物に囲まれた空間で話すことができるため、心を開きやすくなる傾向があります。
画面越しのやり取りに最初は戸惑いがあるかもしれませんが、カウンセラー側もオンラインに慣れているため、お子さまの表情や様子に合わせて無理なく進めてくれます。
不登校やHSCのお子さまも利用しやすい
不登校やHSC傾向のお子さまにとって、対面での相談は大きな負担になることがあります。
その点、オンラインカウンセリングは、自宅という安心できる環境で受けられるため、心理的ハードルが下がりやすいという利点があります。
外出が難しい状況でも相談を継続できる点は、お子さまのペースを大切にする上で重要です。
刺激に敏感なお子さまでも、落ち着いた状態で話しやすくなることがあります。
子どものカウンセリングを始める最適な方法とは?

お子さまから「カウンセリングを受けたい」と伝えられたとき、保護者様ができるのは、その思いを受け止め、安心してつながれる支援先を見つけることです。公的機関や医療機関、民間などさまざまな選択肢がありますが、それぞれの特徴を理解し、お子さまに合った形を選ぶことが大切です。
中でもオンラインカウンセリングは、自宅から利用できる安心感と手軽さがあり、不登校のお子さまにも取り入れやすい方法です。「不登校こころの相談室」では、不登校に詳しい臨床心理士・公認心理師が、親子それぞれの気持ちに丁寧に寄り添いながら対応しています。
さらに、最初の一歩としてAI診断をご用意しています。数分で答えられるチェック形式で、お子さまの状況や保護者さまの不安を整理でき、診断結果をもとに最適なカウンセラーをご案内することも可能です。
「子どもに合ったカウンセリングをどう始めればいいか迷っている」と感じた今こそ、まずはAI診断から気軽に始めてみてください。