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不登校を解決するには

不登校の暴力や暴れるときの対応は?NG対応や事前の環境づくりも解説

不登校のお子さまが家庭内で暴れる状況は、保護者様にとって計り知れない負担となります。

暴力を振るうお子さまにどう接すればよいか分からず、苦しみを抱え込んでしまうケースも少なくありません。

この記事では、不登校のお子さまの暴力の背景を整理し、安全を確保するための対応を具体的にお伝えします。

事前にできる環境づくりについても紹介するので、ぜひ活用してみてくださいね。

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不登校の子どもが暴力や暴れる行動を見せる理由

お子さまが暴力という行動をとる背景には、言葉にできない切実な理由が隠れていることがあります。

ここでは、不登校のお子さまが暴力や暴れる行動を見せる主な理由について整理します。

不安や葛藤が限界を超えている

お子さまが暴れる主な理由は、内面の不安や葛藤が心の許容量を超えて、溢れ出しているためです。

学校に行けない自分に対して強い罪悪感や将来への焦燥感を抱くと、目に見えないストレスが蓄積されます。

特に感情を言語化するのが苦手なお子さまほど、身近で安心できる保護者様に対し、攻撃性という形でSOSを発信してしまう傾向があります。

発散する手段を知らない

お子さまが暴力に頼ってしまうのは、負のエネルギーを正しく逃がすための対処法を習得していないことが関係しています。

本来、ストレスは運動や趣味などで緩和されるものですが、不登校によって活動機会が制限されると、エネルギーの吐き出し口が失われます。

その結果、思い通りにいかないときに、衝動的に暴力で解消しようとしてしまうのです。

発達特性が影響している

暴力的な行動の背景には、お子さま自身の努力だけではコントロールが難しい「発達特性」が影響しているケースも少なくありません。

たとえば、ASDやADHDなどの特性がある場合、感覚過敏による不快感やパニックが暴力の引き金となることがあります。

これは、育て方やしつけの問題ではなく、特性に応じた環境調整が必要なサインといえます。

不登校の子どもが暴れるときの直後の対応

目の前でお子さまが暴れ出したとき、保護者様は咄嗟の対応に悩んでしまいますよね。

ここでは、不登校のお子さまに暴力や暴れる行動が見られたときに、保護者様が取るべき具体的な対応について紹介します。

物理的な距離をとり安全を確保する

お子さまの興奮が収まらないときは、即座に物理的な距離をとり、お互いの安全を確保することが最優先です。

脳がパニック状態にあるときは、どのような言葉掛けも届きにくく、同じ空間に留まり続けると攻撃の対象になりやすくなります。

まずは別の部屋に移動する、あるいは一時的に玄関の外へ出るなどして、物理的に離れましょう。

反論や説得はせず嵐が過ぎるのを待つ

お子さまが暴言を吐いている最中に、正論で反論したり無理に説得を試みたりするのは控えましょう。

感情が高ぶっているときは、論理的な話し合いは成立しません。

特に「学校に行かないからこうなるのよ」といった根本的な問題に触れることは、怒りを再燃させる原因となります。

嵐が過ぎ去るのを待つように、安全を確保した場所で静かに見守りましょう。

物を壊した行為にすぐには触れない

目の前で大切な物を壊されるのは非常に辛いことですが、その場で問い詰めたり片付けを強要したりするのは避けましょう。

お子さま自身も、壊した直後はパニックと後悔が入り混じった極めて不安定な状態にあります。

お子さまの興奮が完全に冷め、食事や睡眠がとれるほど落ち着いたタイミングで、冷静に事実確認を行うことが重要です。

落ち着いた後に暴力以外の伝え方を考える

状況が完全に沈静化した後は、今回の暴力が何に起因していたのか、本人と一緒に振り返る時間を作りましょう。

ここでは暴力を振るった事実を責めるのではなく、その背景に耳を傾けることが大切です。

その上で「暴力は受け入れられないが、イライラしたときはクッションを叩く」といった、具体的な代替案を提案しましょう。

感情そのものを否定せず、表現の方法だけを修正していく関わり方が、長期的な改善につながります。

こちらの記事では、不登校の対応によって「気が狂いそう」と感じるときの対処法について詳しく紹介しています。あわせてご覧ください。

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家庭内暴力を防ぐ環境づくり

不登校中は暴力が起きてから対処するだけでなく、事前に「暴力が起きにくい環境」を整えておくことが大切です。

ここでは、家庭内暴力を防ぐ環境づくりについて解説します。

暴力の引き金となる声かけの癖を知る

どのような言葉がお子さまの感情を逆なでするのか、日頃のコミュニケーションを振り返って整理してみましょう。

良かれと思ったアドバイスも、精神的に追い詰められているお子さまには、攻撃と受け取られることがあります。

引き金となる言葉を意識的に避けるだけでも、突発的な感情の爆発を未然に防げる可能性があります。

危険物や壊れやすいものを遠ざけておく

物理的な環境調整は、いざというときの被害を最小限に抑えるための現実的な対策です。

刃物などの危険物はもちろん、保護者様にとって大切な思い出の品や高価な家電などは、あらかじめ鍵のかかる部屋や手の届かない場所へ移動させておきましょう。

物理的なリスクを減らしておくことで、緊急時にも落ち着いて距離をとりやすくなります。

保護者の心身を守る避難場所を作る

お子さまの安全だけでなく、保護者様自身が「一人になれる場所」を確保しておくことも大切です。

暴力が常態化すると、保護者様は常に緊張状態に置かれ、適切な判断が難しくなることがあります。

まずは自分自身の安全と心の休息を優先することが、結果としてお子さまへの適切な支援にもつながります。

こちらの記事では、不登校によって「親をやめたい」と感じるときの対処法についてお伝えしています。あわせてご覧ください。

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不登校の子どもが暴れるときのNG対応

保護者様の対応がかえってお子さまを追い詰め、暴力を悪化させてしまうことがあります。

ここでは、不登校のお子さまが暴れるときのNG対応を紹介します。

力で制止する・怒鳴り返す

お子さまの暴力に対し、力で対抗したり、同じ熱量で怒鳴り返したりすることは控えましょう。

力による制止は、お子さまの心に「力による支配」という記憶を残し、さらなる不信感を生む可能性があります。

どれほど腹が立っても、まずは無言で距離を置くことが、状況を悪化させないための現実的な対応といえるでしょう。

子どもの要求をそのまま通す

暴力を振るえば思い通りになると学習させてしまうことは、その後の関係を難しくする原因になります。

「暴れるのが怖いから」と、お子さまの要求をすべて受け入れてしまうと、不適切な関係が継続してしまいます。

暴力は受け入れられないという姿勢を保ちつつ、要求についてはお子さまが落ち着いた後に改めて話し合いの場を設けるようにしましょう。

暴力をなかったことにしてしまう

嵐が過ぎ去った後に、腫れ物に触れるように暴力をなかったことにしてやり過ごすのも、根本的な解決を遠ざけてしまいます。

お子さま自身も、自分の行動を振り返り、改善したいと願っている場合があります。

短い時間でもよいので、落ち着いたタイミングで向き合う機会を作りましょう。

不登校の暴力に悩んだときの相談先

不登校のお子さまが暴れるとき、専門家や外部の力を借りることは、お子さまと保護者様の安全を守るための重要な選択です。

ここでは、不登校のお子さまの暴力に悩んだときに活用できる主な相談先を紹介します。

学校・教育支援センター

まず身近な相談先となるのが、お子さまが在籍している学校や、自治体が運営する教育支援センターです。

いずれも、不登校に伴う家庭内のトラブルについても専門的な視点から助言が得られ、お子さまの心の安定を重視した支援について相談することが可能です。

保護者様が一人で悩みを抱え込まず、教育の専門家と情報を共有することで、家庭外の支援体制を整えるきっかけとなります。

児童相談所

お子さまの暴力が激化し、家庭内での対応が難しくなった場合、児童相談所への相談も検討しましょう。

状況に応じて一時保護などの措置が検討されることもあり、家庭内の安全を守るための支援が行われます。

保護者様が身の危険を感じるほど事態が深刻なときは、早めに相談することが重要です。

児童精神科・心療内科

暴力の背景に、心の不調や発達特性が関係している可能性がある場合は、児童精神科や心療内科といった医療機関への相談も選択肢になります。

お子さまの興奮が抑えられないときや、不眠などの身体症状が続くときには、専門医による診断や治療が助けとなるでしょう。

医療の力を借りることで保護者様の不安が和らぎ、家庭内の状況や雰囲気が改善されることも少なくありません。

オンラインカウンセリング

外出が難しい場合や、対面での相談に抵抗がある保護者様には、オンラインカウンセリングもおすすめです。

自宅から相談できるため、忙しい中でも継続して利用しやすいのが特徴です。

家庭内の暴力への対応や、お子さまへの関わり方について、専門家から具体的な助言を受けることができます。

警察

お子さまの暴力が刃物を持ち出すほど危険な場合や、保護者様の生命に危険が及ぶと感じるときは、迷わず警察へ連絡してください。

「自分の子どもを警察に通報してよいのだろうか」と迷う方も多いですが、緊急時の警察への相談は、重大な事故を防ぐために必要不可欠な安全確保の手段です。

暴れることによって、お子さま自身も怪我をする可能性があります。

まずは親子の身の安全を最優先にし、事態が落ち着いた後に福祉や医療などの支援につなげていくことが重要です。

こちらの記事では、不登校問題の相談先について、さらに詳しく紹介しています。あわせてご覧ください。

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不登校のお子さまの暴力や暴れる行動の背景には、言葉にできない強い不安や葛藤が隠れていることがあります。

まずは親子の安全を確保しながら、家庭だけで抱え込まない支援体制を整えていきましょう。

不登校こころの相談室」では、不登校や家庭内のトラブルに悩む保護者様に向けて、オンラインでカウンセリングを行っています。

暴力や暴れる行動を見せるお子さまへの対応に迷いや不安を感じている場合は、一人で抱え込まず、専門家への相談も選択肢の一つとして検討してみてくださいね。

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執筆:maple

大学院での研究や心理士としての勤務経験、自身の子育て経験をもとに、教育やメンタルヘルスに関する記事を多数執筆。専門分野は、心理療法と精神疾患。最新のデータや論文などの一次情報を正しく取り扱うこと、読者に安心感を届けることをモットーに活動中。

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