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不登校の子どもをもつ親が気が狂いそうになる理由
不登校の状況が続く中で、保護者様が思わず「気が狂いそう」と感じてしまうのは、珍しいことではありません。
気が狂いそうになる背景には、日々の生活の中で少しずつ積み重なっていく負担が影響しています。
まずは、不登校のお子さまをもつ保護者様が気が狂いそうになる理由を、整理していきましょう。
子どもと向き合い続けて疲れている
不登校になると、お子さまは一日の大半を自宅で過ごすことが一般的です。
保護者様は常にお子さまの様子に気を配り、神経を使い続けることになるでしょう。
学校に通っていた頃は自然に確保できていた一人の時間も、失われやすくなってしまいます。
こうした状態が続き、保護者様が「少し休みたい」と感じてしまうのは、自然なことです。
頭では休息の必要性が分かっていても、目の前にいるお子さまの存在が気になり、完全に気を抜くことも難しいでしょう。
その結果、心身の疲労が積み重なり、限界に近づいてしまうことがあります。
不安や焦りを一人で抱え込んでいる
不登校が続くと、将来への不安や焦りが頭から離れなくなることがあります。
このまま学校に戻れなかったらどうなるのか、進学や社会とのつながりは大丈夫なのかと、考え始めるときりがありません。
こうした気持ちを周囲に打ち明けられず、一人で抱え込んでしまう保護者様は少なくありません。
「家族や知人に相談しても理解されないだろう」「心配をかけたくない」という思いから、「自分が何とかしなければ」と感じてしまうこともあります。
不安や焦りを一人で抱え込むと、心の負担はさらに重くなっていきます。
自分の関わり方を責めている
不登校の状態が続くと、保護者様はこれまでの子育てやお子さまとの関わり方を振り返る場面が増えていきます。
あのときの声かけは適切だったのか、ほかに選べた対応があったのではないかと考えるうちに、つい自分を責めてしまうこともあるでしょう。
こうした振り返りそのものは、悪いことではありません。
しかし、次第に自分を責める思考へ傾いてしまうと、お子さまの不登校を自分のせいだと結論付けてしまう危険性もあります。
「親は耐えるべき」と思い込んでいる
保護者様の中には、「親なのだからつらくても踏ん張らなければならない」と考えてしまう方もいます。
自分が弱音を吐くことで、お子さまに悪影響が出るのではないかと感じる場合もあるでしょう。
その結果、つらさを外に出すことを控え、我慢を重ねてしまいます。
感情を抑え込んだ状態が長く続くと、心身の負担は一層大きくなります。
気が狂いそうなほどの限界に近づいてから初めて、苦しさに気づくケースも少なくありません。
不登校で親の気が狂いそうなときの対処法
不登校の状況が続くと、保護者様は「何か行動を起こさなければならない」と感じやすくなります。
しかし、追い詰められているときほど、無理な対処が負担を増やしてしまうこともあります。
ここでは、不登校で気が狂いそうなときに適切な、考え方や対処法を解説します。
不登校を今すぐ解決しようとしない
お子さまが不登校になると、できるだけ早く登校復帰させたいと考えるのは自然なことです。
しかし、短期間での解決にこだわりすぎると、思うように進まない現実とのギャップに苦しくなってしまうことがあります。
不登校は、原因や背景が一つではなく、回復までのペースもお子さまによって異なります。
今すぐ結果を出そうと力を入れすぎるほど、保護者様自身の焦りが強まり、心の余裕を失いやすくなります。
イライラや不安を一人で抱え込まない
不登校が続く中で、保護者様がイライラしたり不安になったりするのは自然な反応です。
ただ、保護者様がそれらの感情を「親なのだから我慢しなければ」と飲み込み続けると、気づかないうちに心の負担が増えていくことがあります。
気持ちを落ち着かせるためには、信頼できる相手に状況を説明するだけでも心が軽くなることがあります。
話すことで考えが整理され、「自分はもう限界に近かった」と気づけることもあるのです。
子どもとの距離を見直す
お子さまが不登校になると、保護者様は常に向き合おうとしがちです。
様子が気になるあまり、お子さまの行動や気分の変化に敏感になりすぎてしまうこともあるでしょう。
しかし、距離が近すぎる状態が続くと、親子ともに息苦しさを感じてしまいます。
少し距離を取ることで、お子さまの変化を冷静に受け止めやすくなり、結果的に関係が安定することもあります。
親が休む時間を意識的に作る
不登校への対応が続くと、保護者様は自分のことを後回しにしがちです。
気を張り続けていると、体の疲れだけでなく気持ちの余裕も削られていきます。
しかしその状態では、冷静に考える力もなくなってしまうでしょう。
まとまった休みが取れなくても構いません。
短い時間でも手を止め、気持ちを切り替える時間を確保することが大切です。
不登校で気が狂いそうな状態が続くときの考え方
対処法を試してみても、気が狂いそうな思いがすぐに楽になるとは限りません。
むしろ、思うように変化が見えないことで、さらに自分を追い込んでしまうこともあります。
ここでは、不登校問題が長引くときに意識したい考え方を紹介します。
うまく対処できなくても自分を責めない
お子さまの不登校に懸命に対応していても、目に見える変化が出ないことがあります。
丁寧に声をかけたのに反応が薄かったり、昨日できたことが今日はできなかったりすることもあるでしょう。
しかし、その度に保護者様が「やり方が悪かったのでは」と感じてしまうと、心が休まりません。
不登校は一直線に回復していくものではなく、一進一退を繰り返すことがあるものです。
うまくいかなかった日があっても、「今日は難しい日だった」と受け止めるだけでも、気持ちは楽になります。
「ちゃんとしなければ」という考えを手放す
保護者様の中には、親としてきちんと対応しなければならないという思いが強い方もいます。
周囲の目や世間一般の価値観を意識するほど、その気持ちは重くなりやすいでしょう。
しかし、「ちゃんとした親像」を追いかけ続けると、現実とのズレに苦しくなることがあります。
不登校という状況では、理想どおりにいかないことがあって当然です。
完璧を目指すよりも、その時々でできることを選ぶ姿勢を大切にしましょう。
不登校に正解を求めすぎない
不登校に関する情報を集めていると、成功例や具体的な対応方法が数多く目に入りますよね。
その中から正しい答えを見つけようとすると、迷いや焦りが増してしまうこともあります。
不登校には、家庭ごとに異なる背景や経過があります。
他の家庭でうまくいった方法が、そのまま当てはまるとは限りません。
正解を探すことにこだわるのではなく、今の家庭に合う形を少しずつ探していけるとよいでしょう。
不登校で親の気が狂いそうなときの相談先
ここまで紹介してきた対処法や考え方を意識しても、気持ちが限界に近づいてしまうことはあります。
そのようなとき、保護者様一人で抱え続ける必要はありません。
ここでは、お子さまの不登校で気が狂いそうなときの相談先を紹介します。
学校や公的機関
まず考えられる相談先として、学校や公的機関があります。
担任の先生やスクールカウンセラー、教育支援センターなどは、不登校に関する基本的な情報や制度について熟知している相談先です。
ただし、学校への相談は、お子さまの登校や学習に関する話題が中心になりやすい傾向があります。
保護者様自身のつらさまで十分に話せないことも珍しくありません。
そのようなときは、「制度の相談」と「気持ちの相談」は別だと考えるのも方法の一つです。
目的に応じて相談先を分けることで、負担が軽くなることがあります。
医療機関や心理の専門家
お子さまの不登校が続く中で、保護者様自身の心身の不調が強くなっている場合、医療機関や心理の専門家に相談してみましょう。
心療内科や精神科では、不安や不眠、気分の落ち込みなどについて相談が可能です。
また、心理職によるカウンセリングでは、保護者様の気持ちやストレスに焦点を当てて話を進めることができます。
つらさが限界に近づいていると感じたときには、専門的な視点を取り入れることも有効な選択肢です。
民間の相談窓口やオンラインカウンセリング
学校や医療機関以外にも、民間の相談窓口やオンラインカウンセリングを利用するという方法もあります。
自宅から利用できるサービスも多く、外出の負担が大きいときでも相談しやすい点が特徴です。
不登校で親の気が狂いそうなときは、「まず誰かに話を聞いてもらうこと」が大切です。
ときには、制度の説明や診断よりも、「気持ちを整理する場」が何よりも意味を持つことがあります。
オンラインであっても、第三者と話す時間を持つことで、頭の中の混乱が少しずつ整っていくことが期待できるでしょう。
不登校の悩みは「不登校こころの相談室」へ
お子さまの不登校が続く中で、保護者様の心が限界に近づいてしまうことは、決しておかしなことではありません。
それだけ、日々の負担が大きい状況だということでもあります。
「不登校こころの相談室」では、お子さまの状態だけでなく、保護者様の苦しさや迷いにも丁寧に耳を傾けています。
自宅から相談できるオンラインカウンセリングのため、外出が難しい状況でも利用しやすい点も特徴です。
一人で抱え続けることがつらくなったとき、話せる場所があることは大きな支えになります。
保護者様の心を守る選択肢の一つとして、ぜひご相談ください。
















