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不登校を解決するには

不登校の子どもが心療内科を受診するメリットとデメリットを解説します!

お子さまの不登校が続くと「専門の医療機関を受診すべきか迷う」と悩む保護者様は少なくありません。

不登校の背景には、環境の変化や対人関係のストレス、心の不調などさまざまな要因が絡み合っています。そのような状況で選択肢の1つとなるのが心療内科の受診です。専門的な診断を受けてお子さまの状態を客観的に把握できれば、適切なサポート方法が見えてくるかもしれません。

しかし、心療内科の受診にはメリットだけでなく、注意すべき点もあります。この記事では、不登校のお子さまが心療内科を受診するメリットとデメリットについて解説します。心療内科を受診しようか迷っている方は、ぜひ参考にしてください。

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不登校と心療内科の関係とは?

不登校と心療内科の関係とは?

不登校は決して珍しいことではなく、年々増加の傾向にあります。環境の変化や人間関係の悩み、学業のプレッシャーなど、さまざまな要因が関係しているため、対応も一人ひとり異なります。

「どう声をかければいいのか」「どこに相談すればいいのか」と悩む保護者様も多いのではないでしょうか。そのような状況において、選択肢となるのが心療内科です。心療内科では、専門的な視点からお子さまの状態を把握できます。

ここでは、不登校のお子さまが抱える心理的な問題や、心療内科と精神科の違いについてお伝えします。

不登校の子どもが抱える心理的な問題

お子さまが学校に行けなくなる理由は1つではありません。主な原因として、以下のようなものが考えられます。

1. いじめや対人関係の悩み

学校内でのいじめや、友人関係のトラブルが原因で不登校になるケースがあります。最近ではSNS上でのトラブルが原因になる場合も多いでしょう。お子さまは周囲に相談できず、ストレスを抱え込んでしまう場合があります。

2. 学業へのプレッシャー

テストや成績、受験のプレッシャーが強く、学校が苦痛になっているお子さまもいます。特に、完璧主義の傾向があるお子さまは、思うような結果が出せない状況が続くとストレスは溜まっていく一方でしょう。

3. 家庭環境の影響

家庭内の問題(親の離婚、家庭内の不和、経済的な問題など)が原因となる場合もあります。お子さまが家庭の事情を気にし過ぎてしまい、精神的に不安定な状況に陥っているケースも考えられます。

4. 心の不調や発達特性

もともと繊細な性格のお子さまや、発達特性(HSP・ASD・ADHDなど)がある場合、環境の変化や刺激に対して敏感に反応してしまいます。自分でも気づかないうちにストレスを溜め、食欲不振、睡眠障害などの症状が出るケースもあるでしょう。

お子さまに明らかな様子の変化があったり深刻な体調不良に陥ったりしている場合は、心療内科での相談も選択肢の1つとして検討してください。

心療内科と精神科の違いとは?

お子さまの不調を相談する際、心療内科と精神科のどちらを受診すべきかわからないと悩んでしまう方もいるでしょう。両者の違いは以下の通りです。正しく理解して、お子さまに合った診察を受けるようにしてください。

心療内科について

心療内科では「ストレスが原因で身体の不調が現れている状態」を診察します心療内科を対象とする主な症状は次の通りです。

  • 学校に行こうとすると腹痛や頭痛が起こる
  • 食欲がなく体重が減っている
  • 不安感が強く夜眠れない
  • 気持ちの浮き沈みが激しい

このように、心と身体の不調が結びついていると考えられる場合は、心療内科の受診を検討するといいでしょう。例えば、不安や緊張が強くて、胃痛や頭痛、めまいなどが続く場合は心療内科での診察が適切と考えられます。

精神科について

精神科は、うつ病や統合失調症など「精神疾患の治療」が中心です。精神科を対象とする主な症状は次の通りです。

  • 強い気分の落ち込みが長く続く
  • 自分を傷つける行動がある
  • 極度のストレスによりパニックになる
  • 幻覚や妄想が見られる

お子さまにこのような様子が見られても、必ずしも精神科での受診が最適であるとはいえません。症状がどれくらい深刻なのかを見極めたうえで、精神科を受診するべきか判断することが大切です。

不登校の子どもが心療内科を受診するメリット

不登校の子どもが心療内科を受診するメリット

不登校のお子さまは、さまざまな不安やストレスを抱えており、家庭内だけで解決するには限界があるでしょう。お子さま自身も「どうしたら学校に行けるのか」「このままで大丈夫なのか」と悩み、解決策が見えずに苦しんでいるかもしれません。

ここでは、心療内科の受診で得られる主なメリットについて解説します。

①専門的な診断が受けられる

不登校の原因は一人ひとり異なり、表面的な理由だけでは根本の問題が見えにくい場合があります。保護者様が「なぜ学校に行けないのか」と問いかけても、お子さま自身がうまく説明できないといったことはありませんか?

心療内科では、医師やカウンセラーが専門的な視点でお子さまの心の状態を診断します。専門的な診断によって、以下の点がわかるでしょう。

  • 不登校の背景にある心理的な問題(ストレス、不安、うつ傾向など)
  • 発達特性(HSP・ASD・ADHDなど)の有無
  • 生活習慣や体調の影響(睡眠不足、食欲不振など)
  • 学校復帰に向けたサポートの方向性

また、保護者様だけでは気づきにくいお子さまの心の変化や、適切な接し方についてもアドバイスを受けられます。心療内科での診断は、お子さまが抱える問題を客観的に整理し、不登校の解決を導く大きな助けになると考えられます

②子どもが安心できる環境を得られる

不登校のお子さまは「自分はダメな人間だ」「どうせ理解されない」と思い込み、強い孤立感を持っています。特に「家族に心配をかけたくない」「どうせわかってもらえない」と感じているお子さまにとって、心療内科で話を聞いてもらえる環境が心を開くきっかけになるかもしれません。

また、不登校のお子さまを支える親御さん自身も、大きなストレスを抱えているケースが少なくありません。保護者様に対する専門家の意見も得られ、家庭での接し方が明確になればお子さまに対する不安が軽減できるのではないでしょうか。

「どこまで見守るべきか」「どのように声をかけるべきか」がわかるだけでも、気持ちが楽になるはずです。

③適切な治療や対応策を見つけられる

不登校は、お子さまの心と身体の状態によって必要な対応が異なります。心療内科では、お子さまの状態に応じた適切な治療や対応策を見つけられるでしょう。

1. カウンセリングで気持ちが整理できる

不登校の原因がストレスや不安の場合、カウンセリングを通じて徐々に気持ちが整理されていきます。学校に行くことへの恐怖心を和らげる考え方やトレーニングを身につければ、心の負担が軽くなるでしょう。

2. 必要に応じた薬物療法

心療内科では、お子さまの状態によっては薬の処方が検討される場合があります。不安が強すぎて眠れない、食事が摂れないといった場合は、軽い抗不安薬や睡眠導入剤が処方されるケースもあるでしょう。

ただし、薬に頼り過ぎるのではなく、生活習慣の改善やカウンセリングと組み合わせながら、お子さまに合った方法を探ることが大切です。

3. 次のステップを考えられる

お子さまの心の状態が安定してくると、不登校から抜け出す次のステップを考えられるようになるでしょう。

  • まずは午前中だけ登校するなど少しずつ慣れていく
  • フリースクールや通信制の学校など別の選択肢を検討する
  • 家でできる学習方法を見つける

心療内科でお子さまが心を開き対話ができるようになると、不登校から抜け出したいといった前向きな気持ちが芽生える可能性があります。

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不登校の子どもが心療内科を受診するデメリット

不登校の子どもが心療内科を受診するデメリット

不登校のお子さまが心療内科を受診するメリットは、前述の通りたくさんあります。一方で、心療内科を受診すればすぐに解決するわけではなく、慎重に考えなければならない点もあります。

また、医師やカウンセラーとの相性、治療にかかる時間、薬の使用に関する不安など、受診前に知っておきたいポイントも。ここでは、心療内科を受診する際のデメリットについてお伝えします。

①医療機関によって相性が合わない場合がある

心療内科を受診しても、必ずしも最初からお子さまに合った医師やカウンセラーに出会えるとは限りません。特に、心のケアは「誰に話を聞いてもらうか」が非常に重要です。医師やカウンセラーとの相性が合わないと、十分な効果が得られない場合もあるでしょう。

以下のような場合は、相性が合っていないと考えられます。

  • 医師やカウンセラーが威圧的で話しづらい
  • お子さまがうまく悩みを打ち明けられない
  • 保護者様にばかり話を聞かれる
  • 受診後、むしろストレスを感じる

こうした場合は、無理に通い続けるのではなく、別の医療機関を検討してください。ただし、1度の受診だけでは判断しにくいので、何回か通ったうえで相性を見極めましょう。

医師やカウンセラーとの関係は、時間をかけて築いていくものでもあります。最初は緊張してうまく話せなくても、回を重ねるごとに少しずつ心を開いて話せるようになる場合もあります。

②治療には時間がかかるケースもある

心の問題は、短期間で解決するものではありません。心療内科を受診しても、すぐに改善するわけではないと理解しておいてください。

例えば、カウンセリングを受けても気持ちが少し楽になったと感じるまでには、数か月かかる場合があります。焦って結果を求めると、お子さまにプレッシャーをかけてしまい逆効果になりかねません。

治療は長期間に渡る可能性があるため、焦らずじっくり向き合う姿勢が大切です。

③薬の使用には慎重な判断が求められる

心療内科では、お子さまの状態に応じて薬が処方されるケースがあります。例えば、以下のような場合、薬の使用が検討されるでしょう。

  • 強い不安で眠れない
  • うつ状態が続いている
  • 強い緊張やパニック発作がある

薬は、症状を和らげるうえで有効な手段です。一方で、副作用のリスクもあります。特に、子どもへの処方は慎重な判断が必要なため、不安がある場合は医師としっかり話し合いましょう。

また、薬に頼り過ぎるのではなく、生活習慣の改善やカウンセリングとの組み合わせで、より効果的な治療が期待できます。特に、不登校のお子さまの場合、睡眠リズムの乱れが心の不調につながっているとも考えられるため、生活リズムを整える工夫も必要でしょう。

不登校の子どもが心療内科を受診する際のポイント

不登校の子どもが心療内科を受診する際のポイント

不登校のお子さまの心のケアを考える際、心療内科の受診は有効な選択肢の1つです。しかし、初めて受診するときは不安ですよね。

「どのタイミングで受診すればいいの?」
「子どもが嫌がる場合はどうすればいいの?」
「どんな心療内科を選べばいいの?」

このような疑問を抱えている保護者様も多いのではないでしょうか。心療内科の受診の効果を最大限にするためには、事前に準備を整えお子さまにとって安心できる環境づくりも大切です。

ここでは、受診前に保護者様ができることと、適切な心療内科の選び方について解説します。

受診する前に親ができること

心療内科の受診をスムーズに進めるためには、お子さま自身が受診を怖がらない状態でなければなりません。お子さまが診療内科の受診に抵抗を示す場合、以下のように伝え方を工夫すると、お子さまが受診に対して前向きになりやすくなるでしょう。

  • 「最近しんどそうに見えるから、専門の先生に相談してみるのはどう?」
  • 「眠れない日が続いているなら、一緒に話を聞いてもらわない?」
  • 「先生と話すだけで大丈夫。お薬を飲む必要はないから安心してね」

反対に、「学校に行くために病院に行こう」「このままだと治らないよ」といった言葉は、プレッシャーになるので気をつけてください。

また、心療内科の役割を伝えるのも大切です。心療内科が「学校に行くための場所」ではなく「気持ちを軽くするための場所」であると説明すると、受診へのハードルが下がるかもしれません。

初診では、お子さまの状況や症状について医師から詳しく質問されます。スムーズに伝えられるよう、保護者様は以下の項目を整理しておくとよいでしょう。

  • いつ頃から不登校になったのか
  • どんなきっかけがあったのか(いじめ、勉強の悩み、家庭環境など)
  • 学校以外の場面ではどんな様子か
  • 夜眠れているか、食事はとれているか
  • 何か特定の場面で不安を感じているか

これらをメモにまとめておくと、診察時に考え込む時間は少なくなります。

心療内科の選び方

心療内科がたくさんあるなかで、どの医療機関を選ぶかはお子さまの状況の改善に大きくかかわります。「どこでも同じ」ではなく、お子さまに合った心療内科選びが重要です。

心療内科には、子どもを専門に診るところもあります。不登校のお子さまの診療経験が豊富な医師を選ぶには「発達外来」や「思春期外来」があるクリニックを選ぶといいかもしれません。


また、最近では医療機関の口コミはインターネットで調べられます。「先生が優しい」「子どもの話をしっかり聞いてくれる」などの口コミが多い心療内科は、お子さまが安心して通いやすい可能性が高いでしょう。

ただし、口コミだけに頼るのではなく、実際に受診してお子さまの反応を確かめるのも大切です。

ほかにも、通院しやすい距離にあるかどうかも重要です。自宅からのアクセスがよいか、電車やバスで通えるか、予約が取りやすいかの点についても考慮してください。

最後に|心療内科はハードルが高いと感じる方は「不登校こころの相談室」へ!

最後に|心療内科はハードルが高いと感じる方は「不登校こころの相談室」へ!

不登校のお子さまの心療内科の受診は、お子さまの心の状態を客観的に理解し、適切なサポートを受けられるといったメリットがあります。専門家による診断やカウンセリングは、お子さまに安心感をもたらし、少しずつ前向きな気持ちを取り戻す手助けとなるでしょう。

しかし、不登校の根本解決には時間がかかるケースが多く、保護者様の心のケアも欠かせませんお子さまの不登校が続くと、保護者様も「自分の対応は正しいのか」「どうすれば子どもを支えられるのか」と悩み、精神的負担を感じる場合があります。そうした不安を抱え込まないためにも、専門家の力を借りるのは大切です。

不登校こころの相談室」では、オンラインでのカウンセリングを提供しており自宅でリラックスしながら相談できます。オンラインカウンセリングは、通院の負担がなく、自宅のリラックスした環境で受けられる点が大きなメリットです。

移動のストレスがないため、特に外出が難しいお子さまや、保護者様のスケジュールが忙しい場合に適しているでしょう。また、心療内科は試してみたいけれどハードルが高いと感じる方にとって、「不登校こころの相談室」は気軽に気軽に相談できます。お子さまの気持ちを理解し、よりよい関わり方を見つけるためにぜひ活用してください。

不登校は決して親のせいではありません。子どもが自分自身を守るために起こした行動です。適切な支援を受ければ、お子さまも保護者様も少しずつ前向きになれるでしょう。

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執筆:わたなべ ちかこ

フリーランスライター。 小中学生向けオンライン学習のコラムや、コミュニケーションコーチ&カウンセラーとして活躍する起業家のメルマガなどを執筆。不登校経験のある子どもを持つ母親ならではの視点を活かし、教育や子育てに関するテーマで心に響く記事を届けています。また、取材記事の執筆やWebメディアのディレクションにも取り組み、幅広い分野で活躍中。

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