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不登校を解決するには

無気力型不登校の原因は?回復までのステップや対応をわかりやすく解説

お子さまが不登校になり、家で過ごす時間が増える中で、「何もしたがらない」「声をかけても反応が薄い」といった無気力な様子に、不安を感じることがあるかもしれません。

学校に行けないこの状態がいつまで続くのか分からず、戸惑ってしまうこともあるでしょう。

無気力な様子が続く「無気力型不登校」

無気力型不登校は、怠けや甘えだけで起こるものではありません。

この記事では、無気力型不登校の特徴や原因を整理します。

回復までのステップや、その過程で保護者様にできる対応も紹介しますので、ぜひ参考にしてくださいね。

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無気力型不登校とは?

無気力型不登校とは?

無気力型不登校とは、強い不安や恐怖よりも、意欲や気力の低下が前面に出ることによって不登校になっている状態を指します。

お子さま本人からの「行きたくない」という訴えが少なく、周囲からは理由が分かりにくい点が特徴です。

文部科学省の調査によると、不登校の要因として「学校生活に対してやる気が出ない」を挙げた小・中学生は、全体の3割程度存在することが明らかとなっています。

無気力型不登校は、決して特別なケースではなく、多くの家庭が直面している問題だといえるでしょう。

無気力型不登校では、次のような様子が見られることがあります。

  • 朝起きられない、身支度に時間がかかる
  • 何をするにも億劫そうで、行動が極端に減る
  • 以前は楽しんでいたことへの関心が薄れる
  • 理由を聞いても「分からない」「別に」と答える

無気力型不登校は、年齢によって表れ方に違いが出ることもあります。

次に、小学生と中学生それぞれの特徴を見ていきましょう。

参考:文部科学省 令和6年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果の概要

小学生の無気力型不登校

小学生の場合、無気力は体調や生活面の変化として表面化しやすい傾向があります。

  • 朝になると腹痛や頭痛を訴える
  • 学校の話題になると黙り込む
  • 疲れやすく、家でも横になっている時間が長い

自分の気持ちを言葉にする力がまだ十分でないため、「つらい」「疲れた」と感じていても、それを自分で整理したり周囲に伝えたりすることが難しい場合があります。

その結果、無意識のうちに無理を重ね、ある時点で心身のエネルギーが尽き、無気力となってしまうことがあります。

中学生の無気力型不登校

中学生になると、無気力は行動量の低下や引きこもりがちな生活として現れやすくなります。

  • 起きてはいるが、何もせず一日を過ごす
  • スマートフォンや動画だけを見続ける
  • 会話が減り、感情の起伏が少なくなる

中学生は学業や人間関係の負担が増える時期であり、自分の気持ちを表に出さずに抱え込むことも少なくありません。

心身が大きく成長する中で感情や意欲を抑え続けた結果、限界に達し、無気力な状態となることがあります。

無気力型不登校が起こる原因

無気力型不登校が起こる原因

無気力型不登校は、単独の理由だけで起こるものではありません。

心身の状態や学校・家庭での出来事など、複数の要因が重なり合った結果として起こることがあります。

ここでは、無気力型不登校が起こる主な原因を解説します。

心身のエネルギーが低下している

無気力型不登校の背景には、心や体のエネルギーが大きく消耗している状態があります。

十分に休めないまま緊張や疲労が続くと、「やる気が出ない」「動くのがつらい」といった状態になりやすくなります。

このときのお子さまは、怠けているのではなく、回復に必要な力そのものが不足している状態です。

無理に登校を求めると、さらに疲弊してしまうことがあります。

過度なストレスや負荷が続いていた

無気力な状態の背景として、長期間にわたるストレスや頑張りすぎが関係している場合もあります。

真面目で我慢強いお子さまほど、自分でも気づかないうちに負担を溜め込んでいるのです。

「ちゃんとしなければ」といった思いを抱え続けた結果、限界を迎えたタイミングで電池切れのように無気力になってしまうことも少なくありません。

学校生活が負担になっている

学校での人間関係や学習面のつまずきが、知らず知らずのうちに負担になっているケースもあります。

いじめや目立ったトラブルがなくても、集団生活そのものに疲れてしまっている可能性も否定できません。

無気力型不登校は、「学校が怖い」というよりも、学校に向かうエネルギーが残っていない状態といえます。

家庭環境の影響を受けている

家庭の雰囲気や生活リズム、保護者様の忙しさなどが、間接的に影響している場合もあります。

一概に、家庭環境が不登校の原因だと断定することはできませんが、家庭は安心して休める環境であることが大切です。

お子さまが気を遣いすぎていたり、自分の気持ちを後回しにしていたりする場合、無気力という形でサインが出ることもあります。

気持ちを言葉にできず溜め込んでいる

小学生から中学生のお子さまは、自分の状態や気持ちを言葉で整理することが難しい場合があります

「つらい」「疲れた」と言えないまま過ごし、結果として何もしたくない状態になることもあります。

この場合、無気力は問題行動ではなく、助けを求めるサインとして捉える視点が大切です。

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無気力型不登校の回復ステップ

無気力型不登校の回復ステップ

無気力型不登校の回復は、一直線に進むものではありません。

状態が良くなったように見えても再び動けなくなることもあり、少しずつ変化していくのが一般的です。

ここでは、回復の目安として考えやすい、お子さまの変化や特徴を紹介します。

①休息が取れるようになる

回復の最初の段階では、心身を休めることができるようになることが大切です。

十分に眠れるようになったり、横になって過ごす時間に罪悪感を抱かなくなったりと、心身の緊張が解けるとよいでしょう。

この時期は、何かを頑張らせるよりも、回復に必要なエネルギーを蓄える段階と捉えることが重要です。

②生活リズムが安定する

休息が取れるようになると、起床や食事、就寝などの日常生活に一定のリズムが生まれてきます。

毎日同じ時間に起きられなくても、「昼夜逆転が少しずつ解消される」「食事の回数が増える」といった変化が見られることもあります。

自発的な生活リズムの安定は、心身の回復が進んでいる大切なサインの一つです。

③興味や意欲が芽生える

次第に、好きなことや関心のあることに目が向くようになる場合もあります。

ゲームや動画を見るだけでなく、何かを調べたり話題にしたりといった小さな行動が増えることもあるでしょう。

この段階では、お子さまの中で「やってみたい」「少し気になる」といった気持ちが芽生え始めています。

大きな目標を設定する必要はありません。

お子さまが達成感や成功体験を得られるよう、興味を尊重することが回復を後押しします。

④社会との接点が増える

意欲が戻り始めると、人や社会との関わりが少しずつ増えていくことがあります。

家族以外の人と話す機会が増えたり、外出への抵抗感が和らいだりするなど、変化の形はさまざまです。

学校復帰だけをゴールとするのではなく、お子さまにとって無理のない社会との関わり方を見つけていくことが大切です。

無気力型不登校への対応

無気力型不登校への対応

無気力型不登校の回復ステップを知ると、「では、親がどう関われば回復につながるのか」と感じる保護者様は多いでしょう。

無気力な状態にあるお子さまに対しては、良かれと思った対応がかえって負担になることもあります。

ここでは、無気力型不登校のお子さまに保護者様ができる対応や関わり方について解説します。

無理に行動を促さない

無気力型不登校の初期段階では、「学校の話をする」「次の行動を決めさせる」といった働きかけが、大きな負担になることがあります。

特に、心身のエネルギーが十分に回復していない状態では、行動を求められるだけで疲れてしまいます。

何かをさせることよりも、今は休む時期であることを認める姿勢が大切です。

行動を起こせない状態を責めず、回復の土台づくりを優先することが、その後の変化につながります。

否定や評価は控える

お子さまの今後や将来への不安から、無意識のうちに否定的な言葉をかけてしまうことがあるかもしれません。

しかし、無気力型不登校のお子さまは、すでに自分を責めている場合が少なくありません。

良し悪しを判断する言葉よりも、「今はつらいんだね」「無理しなくていいよ」といった受け止める言葉が、安心感につながります。

家庭を安心できるものにする

不登校から回復するなかで、家庭が安心して過ごせる場所であるかどうかは非常に重要です。

保護者様が常に不安や焦りを抱えていると、その空気はお子さまにも伝わりやすくなります。

完璧な対応を目指す必要はありません。

日常の中で、安心して過ごせる時間や雰囲気を意識する姿勢そのものに意味があります。

学校と連携する

無気力型不登校を家庭だけで対応しようとすると、保護者様の負担は大きくなってしまいます。

また、不登校によってお子さまが引きこもりがちになると、社会から孤立したような気持ちに陥ることもあります。

そういった事態を回避するために、可能な範囲で学校と情報を共有し、連携を取ることも大切な対応の一つです。

連携といっても、「早く登校できるようにする」ことだけが目標となるわけではありません。

お子さまの今の状態や無気力が強く出ていることを伝え、無理のない関わり方や配慮について相談するだけでも、より良いサポート体制を整えることができます。

担任の先生だけでなく、養護教諭やスクールカウンセラーなど、複数の立場の人にかかわってもらうことで、保護者様の不安が軽くなることもあります。

専門的な支援を検討する

無気力型不登校が続く場合、家庭だけで抱え込まず、専門的な支援を頼ることも検討してみましょう。

専門的な支援を受けることで、客観的な立場から具体的なアドバイスを得られる可能性があります。

たとえば、学校のスクールカウンセラーや教育支援センター、医療機関など、状況に応じた相談先があります。

また無気力型不登校では、学校復帰を急がず、お子さまの気持ちや状態を整理する支援が役立つこともあります。

不登校こころの相談室」では、オンラインカウンセリングを通して、不登校や無気力に悩むご家庭をサポートしています。

無気力型不登校の悩みは「不登校こころの相談室」へ

無気力型不登校の悩みは「不登校こころの相談室」へ

無気力型不登校は、怠けや甘えではなく、心身のエネルギーが大きく低下しているときに起こることがあります。

原因は一つではなく、これまでの負担や環境、気持ちの溜め込みなどが重なって起こっているケースも少なくありません。

保護者様にとって大切なのは、無理に登校復帰を促すことよりも、お子さまの状態を理解し、安心できる関係を保つことです。

しかし、家庭だけで向き合い続けることに限界を感じるときもあるでしょう。

そのような場合、第三者の視点を取り入れることで、関わり方のヒントが見えてくることもあります。

不登校こころの相談室」では、不登校や無気力に悩むご家庭を対象に、オンラインでのカウンセリングを行っています。

外出が難しい状況でも自宅から相談できるため、一人で抱え込まず、ぜひご活用ください。

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執筆:maple

大学院での研究や心理士としての勤務経験、自身の子育て経験をもとに、教育やメンタルヘルスに関する記事を多数執筆。専門分野は、心理療法と精神疾患。最新のデータや論文などの一次情報を正しく取り扱うこと、読者に安心感を届けることをモットーに活動中。

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