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付き添い登校で「疲れた」と感じるのは当然です

朝、お子さまを学校へ連れて行く準備に時間を取られていませんか?登校を渋るお子さまをなだめ、時に泣き出す姿に胸を痛めながらも、何とか学校の門の前まで付き添う日々。そんな毎日を続けていれば「もう疲れた」と感じるのは当然です。
「子どもが学校へ行けるなら…」と付き添い登校する保護者様は、知らず知らずのうちに疲れを溜め込んでいるのではないでしょうか。
ここでは、付き添い登校によって生じる疲れの正体と心身にかかる負担についてお伝えします。
疲れの正体について
付き添い登校による疲れは、肉体的な疲れだけではありません。むしろ、目には見えない「心の疲れ」の方が大きい場合もあります。
例えば、以下のような負担の積み重ねが考えられます。
- 睡眠不足:
お子さまの様子が気になってぐっすり眠れず、慢性的に疲れが取れない
- 体力の消耗:
朝の支度や登校準備を整えるための早起きで、想像以上に身体がヘトヘト
- 時間の拘束:
仕事や家事に集中したい時間帯に登校の付き添いが重なる
- メンタル疲労:ほかの家庭と比べて自分を責めてしまう
このように、付き添い登校にまつわる疲れは多面的です。気づかないうちに保護者様の心身のバランスを崩している場合も少なくありません。心の疲れは他人には見えにくく、自分でも気づきにくいもの。限界を超えてから、ようやく自分が疲れている状態に気づくケースもあるのです。
良い親でいなければと追い込んでいませんか?
真面目で責任感の強い保護者様ほど「もっとがんばらなければ」と自分に厳しくしてしまう傾向があります。付き添いがなければ登校できない状態を、自分のせいだと受け止めてしまう保護者様も少なくないでしょう。
例えば、こんなふうに思い詰めていませんか?
- 子どもを笑顔で学校へ送り出さなければいけない
- 不登校にならないように通わせなければ
- 付き添いが必要なのは自分の対応に問題があるのかもしれない
さらには、SNSで見かけるほかの家庭の日常を目にして胸がざわついたり落ち込んだりする日もあるでしょう。しかし、その気持ちはお子さまを大切に想い真剣に向き合っている証でもあります。
大切なのは「疲れた」と感じた自分を否定しないこと。付き添い登校が続けば、誰だって疲れて当然です。「疲れている」「助けてほしい」と思うのは、決して弱さではありません。
我が子を想う深い愛情があってこそ湧いてくる、正直で自然な感情といえるでしょう。「良い親でいよう」と無理を重ねていては、余計に疲れてしまいます。
付き添い登校の「疲れた」を放置しない

お子さまの付き添い登校を続けるなか、疲れを放置してしまう保護者様も少なくありません。「子どものためだから」と、気力だけで走り続けている方も多いでしょう。
しかし、その疲れが蓄積すれば、心と身体は確実に悲鳴をあげます。放っておくと、日常のささいな場面でもイライラしたり、涙が止まらなくなったりと、自分自身のバランスが崩れてしまうケースも。
そしてその変化は、知らず知らずのうちにお子さまにも影響を与えてしまう場合があります。ここからは、付き添い登校が保護者様にどのような影響を与えているかをお伝えします。
付き添い登校が親に与える影響について
お子さまの付き添い登校が続くと、保護者様には以下のような心身の影響が出やすいのではないでしょうか。
- 体調不良:頭痛やめまい、食欲不振、眠れないなど身体に現れる不調
- 感情の不調:些細な出来事でイライラする、突然涙が出るなど心のバランスの乱れ
- 家庭内不和:家族との関係がぎくしゃくするなど家庭の空気が不安定
これらは、決して保護者様の「心の弱さ」や「努力不足」が原因ではありません。慢性的なストレスにさらされると、誰にでもありえるものといえるでしょう。
まずは親が安心する
保護者様の状態は、お子さまにも少なからず影響を与えます。親の状態が整っていないと、お子さまはそれを敏感に感じ取るもの。保護者様が疲れたまま無理していると、お子さまは「自分のせいでお母さんが苦しんでいる」と感じる可能性もあるでしょう。
大切なのは、自分のケアを後回しにしないことです。なぜなら、保護者様の心の安定がお子さまの状態に直結しているからです。
付き添い登校の疲れを軽くするためには、以下の方法を検討するのもいいでしょう。
- 一日に10分だけでも自分のための時間を取る
- 信頼できる方に話を聞いてもらう
- 家事を家族と分担する
こうした小さな工夫で、ストレスの蓄積はずいぶん変わります。また、専門のカウンセラーや相談機関を利用するのも効果的です。「聞いてもらえる場所がある」「1人じゃない」と感じられるだけでも、心の負担は軽くなります。
親が安心していると、表情や態度、空気感からお子さまに伝わります。「がんばらなければ!」と必死になるより「少し肩の力を抜こう」と思う方が、親子関係はずっと穏やかになるかもしれません。
付き添い登校に疲れたときのサポートとは?

「私ががんばらないと」「頼れる人がいない」といった気持ちで付き添い登校を続けている保護者様は多くいらっしゃいます。しかし、付き添い登校は保護者様だけで抱えるものではありません。
1人で何とかしなければとがんばり過ぎると、心も身体も限界を迎えてしまいます。付き添い登校の疲れを溜め込まないためには、「頼れるものは頼る」「つながれる場所とつながる」のがとても重要といえるでしょう。
ここでは、付き添い登校の負担を少しでも軽くするための具体的な方法をお伝えします。
1人で抱え込まない
誰かの助けを借りることは、決して弱さではありません。むしろ、大切な家族を守るために必要な選択です。登校に関しては母親が一手に担っている家庭も少なくないでしょう。負担を減らすためには、夫や同居する家族と交代で付き添ったり家事をお願いしたりする工夫も大切です。
また、学校との連携も欠かせません。担任の先生やスクールカウンセラーと現状を共有すれば、支援の方法が見つかる可能性があります。地域の支援機関に相談したり、親の会などで同じ経験をしている保護者様の話を聞いたりするだけでも気持ちが軽くなるかもしれません。
心のケアも必要なサポート
付き添い登校の疲れは、体力だけでなく「気持ちの疲れ」にも及びます。毎日、お子さまのことを最優先に考え、感情を抑え込んで付き添い続けていれば、知らず知らずのうちに心は疲弊してしまうでしょう。
だからこそ、保護者様の心のケアは、付き添い登校の支援において欠かせません。カウンセリングを受けるなど専門的なサポートを利用すれば、自分の気持ちに気づいて心の負担が軽くなるケースもあります。「こんなことで相談していいのかな…」「泣いてしまったらどうしよう…」といった不安があっても大丈夫です。
カウンセラーに話を聞いてもらう過程で、少しずつ自分の気持ちを整えていけるかもしれません。保護者様の心が軽くなれば、お子さまへの接し方にも余裕が生まれます。結果的に親子関係がより良いものへと変化していくことも期待できるでしょう。
罪悪感を抱かない
サポートを受けようとしたとき「私はまだがんばれる」「これくらいならサポートは要らない」と思っていませんか?助けを求めることに罪悪感を持つ保護者様も多いかもしれません。しかし、精神的にも体力的にも限界を迎える前にどうか助けを求めてください。
- がんばりすぎて壊れてしまう前に、誰かに頼る
- 苦しいときは「苦しい」と口に出す
- 自分を責めすぎない
これらは、決して弱さではありません。お子さまが困ったときに保護者様が寄り添うように、保護者様も困ったときは誰かに寄り添ってもらいましょう。
最後に | 付き添い登校に疲れた保護者様を支えるオンラインカウンセリング

付き添い登校が続くなかで、「このままでいいのだろうか」と不安になる保護者様は多いのではないでしょうか?疲れを抱えたままの状態が続くと、親子関係がぎくしゃくしたり、お子さまの状態が悪化してしまったりするケースもあります。
付き添い登校によって生じる保護者様の疲れた心を癒し、親子関係を立て直す1つの選択肢として検討して欲しいのがカウンセリングです。「不登校こころの相談室」では、不登校や付き添い登校といった状況で疲れている保護者様のストレスに向き合います。
心の問題に詳しいカウンセラーは、保護者様とお子さま双方の心に寄り添いながらの支援が可能です。家族や知人ではなく、専門的な知識と経験を持つプロだからこそ、冷静かつ的確にサポートできるのです。
カウンセリングはただの相談場所ではなく、疲れた心を整える回復のプロセスでもあります。感情を吐き出し、状況を整理し、これからの方針をカウンセラーと一緒に考えてみませんか?
付き添い登校が必要なお子さまの背景には、心の問題だけでなく家庭のコミュニケーションや保護者様のストレスが影響しているケースも少なくありません。そのため「不登校こころの相談室」では、親子それぞれに対するアプローチを大切にしています。
- 保護者様への個別カウンセリング
- 親子で受けられるカウンセリング
- 状況に応じたアドバイスや継続的なサポート
これらは、自宅から安心して利用できるオンラインでの提供です。家事や仕事に追われている保護者様にとっては何よりのメリットかもしれません。お子さまが同席できるときは一緒に、そうでないときは保護者様だけでも受けられるなど柔軟に対応しています。
「がんばらなければ」と無理して疲れた保護者様、まずは「不登校こころの相談室」の無料相談を検討してください。