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高校生の不登校

不登校の高校生に必要なカウンセリングとは?|親が知っておきたいポイント

「最近、子どもが学校に行きたがらない」「何を考えているのかわからなくて不安」といった悩みを抱えていませんか?思春期特有の繊細な心の動きに、どう寄り添えばいいのか迷う保護者様も多いのではないでしょうか。

実は、親以外の大人との対話が、お子さまの心をほぐして不安を吐き出せる大切な場になる可能性があります。

この記事では、不登校の高校生に寄り添うカウンセリングの効果や信頼できるカウンセラーの選び方をお伝えします。ぜひ、参考にしてください。

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高校生の不登校とは?

高校生の不登校とは?

不登校の小中学生が年々増えているなか、高校生の不登校も同じく増加の傾向にあります。その背景には、高校ならではの環境的なプレッシャーや思春期の繊細な心の成長も関係していると考えられるでしょう。

ここでは、高校生の不登校が中学生とどう違うのか、どのような原因があるのか、そして保護者様とすれ違う気持ちについて詳しく解説します。

中学生との違い

高校生の不登校は、中学生と比べてプレッシャーの質や種類が大きく異なります。中学校までは、学校へ行かなくても卒業できます。しかし、義務教育ではない高校は、出席日数や単位取得の状況によって進級や卒業が困難になる可能性も。

そのため、不登校が続くと「このまま続ける」か「退学する」かの選択を迫られます。また、高校生活は中学校に比べると自由度が増す反面、自己管理や人間関係に多くのエネルギーを使います。精神的な負担は、中学生のときよりも大きくなると考えられるでしょう。

見た目には元気そうでも、内面では大きな不安や葛藤を抱えている高校生は意外に多いものです。

高校生が不登校になる主な要因

高校生の不登校には、以下のようなさまざまな要因があります。

1. 学業・進路の不安

「授業についていけない」「成績が悪い」「このままでは進級できないかもしれない」など、学業に対する不安が積み重なると、登校が苦痛になります。さらに、将来の夢が見つからず「自分には何もできない」といった自己否定感が加わり、学校へ行く目的を見失っている可能性も。

2. 人間関係のストレス

クラスや部活動、SNSなどでの人間関係も、学校に行きづらくなる大きな要因です。特に高校生になると、他人の視線や評価を過度に気にしてしまう傾向が強まるもの。微妙な友人関係の変化や、陰口を言われたり無視されたりすると、ストレスが溜まり登校を避けるようになるでしょう。

3. 自己否定感や無力感

学業や人間関係のストレスが積み重なると「自分はどうせダメだ」「何をやってもうまくいかない」といった感情が強くなり、活動意欲が低下していきます。心が疲弊しているサインに気づかず、まわりの大人が「やる気の問題」と片づけてしまうと、状態はさらに悪化するでしょう。

このように、高校生の不登校には学校生活に対してやる気がでないといった要因が多くみられます。

参考:令和5年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果について

親に話せない気持ち

高校生の不登校でよく見られるのが「親には話したくない」という気持ちです。これは思春期ならではの複雑な心の動きが関係しています。自立したい思いと甘えたい気持ちが心の中にあり、どちらにも素直になれず葛藤してしまうものです。

家庭内では反抗的に見えても、実は誰かに話を聞いてほしいと思っている場合も少なくありません。しかし、その「誰か」が親ではない場合も多いものです。親に心配をかけたくない、どうせ話してもわかってもらえない、そんな思いからつい本音を隠してしまうお子さまもいるでしょう。

また、「自分の問題は自分で解決しなければ」と強く思い込んでいる高校生もいます。そのため、保護者の方が「何も話してくれない」と不安になるのは当然ですが、お子さまの気持ちを無理に引き出そうとせず、適度な距離感で見守る姿勢も大切です。

不登校の高校生にカウンセリングは効果があるの?

不登校の高校生にカウンセリングは効果があるの?

「カウンセリングを受けさせたいけれど、本当に意味があるの?」そんな疑問を抱く保護者様も多いのではないでしょうか。不登校のお子さまにとって、カウンセリングは単なる問題解決の手段ではなく、安心と回復への第一歩となる支援です。

ここでは、カウンセリングで期待できるお子さまの変化やカウンセリングの目的について解説します。

カウンセリングで得られる変化

不登校の高校生がカウンセリングを受けたとき、すぐに劇的な変化が起きるわけではありません。しかし、少しずつ確実に、お子さまの内側は変化していきます。特に、以下の面で効果が見られやすいでしょう。

  • 感情の言語化

お子さまが不登校になる背景には「自分の気持ちがよくわからない」「何に悩んでいるのか説明できない」状態が多く見られます。言語化によって感情が整理されると、思考も明瞭になり、自分自身の状態を客観的に見つめる力が育つでしょう。

  • 安心できる居場所ができる

学校に行けず、家庭でも思春期特有の距離感から心を開きづらい高校生は、「安心できる居場所」がないと感じているかもしれません。そんなとき、カウンセリングは、誰からも評価されることなくありのままの自分を受け入れてもらえる場所になります。

  • 自己理解

カウンセリングを重ねるうちに、お子さまは「何にストレスを感じるのか」「どんなときに安心できるのか」といった自己理解を深めていきます。その過程で、過去のつまずきを意味づけ直す力が育つと、お子さまの心に「次に向かう力」が自然に湧いてくるでしょう。

このように、カウンセリングはお子さまの内面に少しずつ変化をもたらし、自己理解と安心感を育むプロセスになります。

再登校だけが回復ではありません

保護者様にとって、登校再開は願いでもあり目標にもなりがちです。しかし、カウンセリングの目的は「学校に行けるようにすること」ではなく「お子さまが自分を取り戻していくこと」です。

不登校は、心と身体が限界を超えたSOSのサインといえます。焦って元に戻そうとすればするほど、かえって心の扉は閉ざされてしまうでしょう。まずは、次のような内面的な変化が回復の第1歩です。

  • 自分の気持ちに気づけるようになる
  • 学校に行かない自分を受け入れられるようになる
  • 自分の気持ちを言葉にできるようになる

これらの積み重ねで「学校に行くかどうか」ではなく「どう生きていきたいか」をお子さま自身が選べるようになるでしょう。

また、不登校からエネルギーを貯めて動き出すまでの時間はお子さまそれぞれです。保護者様の多くは、何も変化がみられないお子さまに焦りを感じるかもしれません。しかし、表面的に大きな変化がみられなくても、確実に心は成長しています。

お子さま自身が「前に進みたい」と感じるまでの時間を、焦らず待つ保護者様の姿勢そのものが、何よりのサポートとなるでしょう。

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不登校の高校生だからこそ必要なカウンセリングの意味

不登校の高校生だからこそ必要なカウンセリングの意味

不登校の高校生にとって、ただ家にいるだけでは、心の深い部分まで回復するのに時間がかかる場合があります。思春期の繊細な時期だからこそ、回復のプロセスを丁寧に支えるかかわりが必要です。

ここでは、不登校の高校生にカウンセリングがなぜ必要なのか、そしてどのような意味があるのか解説します。

思春期の高校生が「親以外」と話す価値

思春期の高校生にとって、「親以外の大人」と話すことには大きな価値があります。多くの保護者様は、お子さまの気持ちを理解したい、寄り添いたいと願っています。しかし、お子さまは「親には言いたくない」「心配をかけたくない」「どうせ分かってもらえない」といった複雑な思いを抱えているもの。

このような気持ちのすれ違いから、親の優しさや心配がお子さまに十分に届かず、かえって距離ができてしまう場合もあります。そんな時、第三者であるカウンセラーは、親には話しにくい本音や悩みを安心して打ち明けられる相手となるでしょう。

カウンセリングは単なる問題解決の場ではなく、高校生が自分自身と向き合い、新たな一歩を踏み出すための大切なプロセスとなるのです。

家では語られない本音が出る場

家庭内では、不登校のお子さまも保護者様も「揉めたくない」「気を使ってしまう」といった思いから、本音を抑えてしまう場合があります。お互いを大切に思うからこそ、遠慮や沈黙が生まれてしまうのです。

カウンセリングは、そうした日常の親子関係から一歩離れて、自分の感情に静かに向き合える場所かもしれません。自分の考えを否定されたり評価されたりすることのない安全な空間で、これまで言葉にできなかった想いが自然に出てくるケースもあるでしょう。

信頼できる第三者の存在によって「わかってくれる人がいる」と感じられると、お子さまの心は少しずつほぐれ、安心を取り戻していきます。

カウンセリングの選び方で失敗しないために

カウンセリングの選び方で失敗しないために

不登校の高校生のカウンセリングを検討している保護者様の多くは「信頼できるカウンセラーに出会えるのかな」といった不安を抱えているのではないでしょうか。

不登校の問題は、カウンセリングの質や相性によって大きく左右されます。ここでは、カウンセリングの選び方で失敗しないために知っておきたいポイントをお伝えします。

カウンセラーを選ぶポイント

まず大切なのは、「誰に相談するか」です。カウンセラーとの相性がよくなければ信頼関係を築けません。カウンセラーを選ぶ際は、以下のポイントを意識してください。

1. 専門性があるかどうか
不登校支援や思春期の心理支援に特化した経験があるかどうかは、最重要ポイントです。お子さまの年齢や不登校の背景に合ったアプローチを理解していないカウンセラーは、かえって状況を悪化させる可能性も。

2. 相性が良さそうか
専門性があっても、相性が合わなければ意味がありません。話しやすさ、声のトーン、質問の仕方など、感覚的な部分も非常に重要です。

3. 対応形式(対面かオンラインか)
現在は、オンラインでのカウンセリングも一般的になっています。通うのが負担な場合や、住んでいる地域に専門家がいない場合には、オンライン対応の可否も重要な判断材料でしょう。

これらのポイントを押さえて、お子さまに合ったカウンセラーを探してください。

公的な相談先と民間カウンセリングの違い

カウンセリングには、学校や自治体が提供する無料・公的な相談先と、個人や団体が運営する民間カウンセリングがあります。

公的な相談先には、スクールカウンセラーや地域の教育相談センターが一般的です。ほとんどが無料で相談できるのが大きなメリットでしょう。しかし、学校のカウンセラーは在籍日が限られていたり、年度が変わるタイミングで変更する場合があります。

民間のカウンセリングは、費用はかかるものの専門性が高いサポートを受けられるメリットがあります。外出が難しかったり通うのに負担がかかったりする場合は、オンライン形式のカウンセリングを受けられるところも。自宅から相談できるため、お子さまの心理的・物理的負担を軽減できるのではないでしょうか。

状況に応じて、まずは公的な相談機関から始め、その後必要に応じて民間のカウンセリングに切り替えるなど、段階的に活用するのもいいかもしれません。

最後に | 不登校の高校生の心に寄り添うカウンセリングを

最後に | 不登校の高校生の心に寄り添うカウンセリングを

不登校の高校生が抱える「親には言えない気持ち」や「自己否定感」は、専門的な視点からのケアが必要です。「不登校こころの相談室」では、思春期特有の繊細な心の変化を理解した専門のカウンセラーが、お子さまの本音を引き出し、安心できる居場所を提供します。

カウンセリングは「学校復帰」だけを目指すものではありません。お子さまの感情の言語化や自己理解を育み「次に向かう力」を育んでいきます。また、保護者様が抱えている不安や焦りに寄り添い、ご家族全体の心のバランスを整えるお手伝いをします。

不登校こころの相談室」は、不登校に特化したオンラインカウンセリングサービスです。外出することなく自宅から相談できるため、登校のお子さまの心理的・物理的な負担を減らせるのが強みです。地域に専門家がいなくても、質の高いカウンセリングを受けられるでしょう。

カウンセリングでは、保護者様の気持ちも大切にしながら、不登校の高校生のお子さまの内面的な成長をじっくり支援します。焦らず確実に前に進むための第1歩として「不登校こころの相談室」にご相談ください。専門家だからこそ提供できる「親以外の大人」との関わりが、お子さまの心を優しくほぐしていきます。

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執筆:わたなべ ちかこ

フリーランスライター。 小中学生向けオンライン学習のコラムや、コミュニケーションコーチ&カウンセラーとして活躍する起業家のメルマガなどを執筆。不登校経験のある子どもを持つ母親ならではの視点を活かし、教育や子育てに関するテーマで心に響く記事を届けています。また、取材記事の執筆やWebメディアのディレクションにも取り組み、幅広い分野で活躍中。

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