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不登校を解決するには

不登校は「甘え」という誤解|子どもの心のSOSを見逃さないで!

お子さまが「学校に行きたくない…」と言うと「怠けているだけでは?」「甘やかしてはいけないのでは?」と思っていませんか。このように「不登校は甘えなの?」と悩む保護者様は少なくありません。

不登校の背景には、ストレスや不安、体調不良などさまざまな要因が絡んでいます。「甘え」と「助けを求めるサイン」は別のものです。

この記事では、不登校が「甘え」という考えが生まれる理由や、お子さまが学校に行きたくないと感じる背景をくわしく解説します。さらに、お子さまの気持ちに寄り添いながら、適切にサポートする方法についてもお伝えします。

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不登校は「甘え」なの?

不登校は「甘え」なの?

お子さまから「学校に行きたくない」と言われると、保護者様は戸惑い不安になってしまうものです。「みんな頑張っているのに、どうしてうちの子だけ?」と思うこともあるでしょう。

しかし、不登校は単なる「甘え」ではありません。学校へ行きたくない気持ちになる背景には、環境の変化や心身の不調、人間関係の悩みなど、さまざまな要因が隠れています。「甘え」と決めつけてしまうと、お子さまが本当に求めているSOSを見逃してしまうかもしれません。

ここでは、「甘え」という言葉の意味や、不登校が「甘え」と誤解される理由について考えていきます。

「甘え」とは何か?

「甘え」という言葉には、日本独特の文化的な背景があります。日本の学校教育や家庭での育児において「自立=良い」「甘え=弱さ」と捉えられる傾向があるかもしれません。保護者様のなかには、幼いころから「自分でできるようになりなさい」「人に頼るのは良くない」と教えられてきた方も多いのではないでしょうか。

しかし、心理学的には「甘え」は必ずしも悪いものではありません。むしろ、信頼できる相手に頼ることで心の安定を得る重要な要素とされています。実際に、安心できる環境で十分に甘えられて育った子どもの方が、自己肯定感が育ちやすく、結果的に社会的に自立しやすいともいわれています。

「甘え」とは、単なるわがままではなく、親や周囲の人に安心して頼れる関係性のなかで生まれるものです。人間が成長するうえで不可欠な要素といえるでしょう。しかし、日本では「甘え」が否定的な意味で使われているケースも多く、次のような固定観念が根付いています。

  • 自分でなんとかするべき
  • 人に頼るのは良くない
  • 我慢してがんばるのが美徳

こうした考え方が、不登校に対しても「努力が足りないのでは?」「怠けているのでは?」といった誤解につながるのかもしれません。

しかし、実際には、お子さまが学校に行けなくなる理由は複雑です。「ただ行きたくないから行かない」といった単純なものではないのです。

不登校は「甘え」と考えてしまう親の心理

お子さまが不登校になったとき、多くの保護者様は「もっと厳しくするべきだった」と自分を責める場合があります。この背景には「努力すれば乗り越えられるはず」といった考えがあるからでしょう。

保護者様にこのような考えがあると、お子さまが学校に行かないのを「甘え」と捉えてしまう場合があります。特に、つらい・苦しいと思いながらも学校に通っていた経験を持つ保護者様は、我が子の不登校を受け入れるのが難しいのではないでしょうか。

また、まわりの子どもたちが普通に学校に通っている様子を見ると「どうしてうちの子だけ?」と考えてしまいます。他人の子どもと比較して、焦りや不安が大きくなる場合もあります。

しかし、時代や社会環境が変化するなか、すべてのお子さまが同じ方法で成長するわけではありません。学生だったころの自分やほかの子と、我が子を比べても意味はないのです。お子さまの個性やペースを尊重しながら、どうすれば安心して過ごせるのかを考える方が大切です。

「甘え=自立できない」って本当?

「甘え」は悪いことではなく、むしろ人が自立するために必要な要素でもあります。「甘えられる環境がある子ほど、自立しやすい」といった心理学的な考え方もあります。

例えば、小さな子どもが親にしがみついたり、泣いて助けを求めたりするのは「甘えている」行動といえるでしょう。幼少期に十分に甘えられた子どもは、次第に親から離れて自分で行動できるようになります。安心できる環境があるからこそ、次の1歩を踏み出せるのです。

同じように、不登校のお子さまにとって親に「甘える」ことができる環境は非常に重要といえるでしょう。保護者様が「今はしっかり休んでもいいよ」と受け止めてあげれば、お子さまは「自分は大丈夫だ」と安心し、自分のペースで回復していきます。

「甘やかす」と「甘えさせる」は別物です。お子さまの言いなりになったり好き勝手させたりするのは、甘やかす行為です。しかし、お子さまの気持ちに寄り添い、安心できる環境を整えるのは「甘えさせる」ことにつながります。

不登校のお子さまを無理に動かそうとする必要はありません。しかし、自ら動き出す意欲を持たせるには、十分に甘えられる経験をさせてあげるといいでしょう。お子さまは、安心安全の場所でゆっくり休息できれば、自分のタイミングで動き出します。

子どもが不登校になる理由

子どもが不登校になる理由

不登校の理由は単純なものではなく、お子さま自身も説明できない場合がほとんどです。そのため、「どうして学校に行けなくなったのだろう?」と原因を探そうとする保護者様も多いでしょう。

保護者様は、不登校を「甘え」や「怠け」と考えてしまう場合もあるかもしれません。しかし、不登校はお子さまが発している心のSOSの表れです。ここでは、不登校の背景にある理由についてくわしく説明します。

「甘え」ではなく助けを求めている

お子さまにとっての学校生活は、勉強だけでなく友人関係や先生とのやり取り、集団生活のルールなど、さまざまなストレスがある環境です。特に、以下のような状況が続くと、お子さまは学校に対して強い抵抗を感じるようになるでしょう。

  • 友達関係が築けず孤立している
  • いじめや無視などに苦しんでいる
  • 授業についていけず勉強がわからない
  • 先生の言葉や態度がストレスになっている
  • 部活や習い事でのプレッシャーが大きい

不登校は、このような状況を保護者様に解ってほしい、助けてほしいと訴えているのです。不登校は「甘え」ではなく、お子さまが抱えている悩みを知るきっかけでもあります。「なぜ行けないのか?」と問い詰めるのではなく「どんな気持ちでいるのか?」を理解してあげてください。

怠けているわけではない

お子さまが学校へ行けない理由には、身体的・精神的な問題が隠れている場合もあります。ただ怠けているだけと捉えず、お子さまが感じている不調や違和感に目を向けるのが大切です。

不登校のお子さまのなかには、朝起きられず頭痛や腹痛の症状を訴えるケースがあります。これは、自律神経の乱れが関係しているかもしれません。特に、学校に対する不安や緊張が続くと、交感神経(活動時に働く神経)が過剰に反応し、次のような症状が出る場合があります。

  • 朝、布団から出られない
  • 学校生活を考えると頭痛や腹痛がある
  • 昼夜逆転の生活になる

また、起立性調節障害による症状が関係しているケースも考えられるでしょう。起立性調節障害は、特に思春期のお子さまに多く見られ、以下のような特徴があります。

  • 朝起きるのが極端に苦手になる
  • 立ちくらみやめまいが頻繁に起こる
  • 午後になると少し体調が回復する

このような症状がある場合は「怠けている」と決めつけるのではなく、心と身体の調子を整える必要があります。学校へ行くことを急がせるよりも、まずはお子さまの体調に寄り添い、必要に応じて医療機関に相談するのがいいでしょう。

中学生の起立性調節障害についてはこちらの記事でもくわしく解説していますので、併せて読んでみてください。

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不登校は甘やかすのではなく「甘えさせる」

不登校は甘やかすのではなく「甘えさせる」

学校を休むのを許してしまうと「甘やかしているのでは?」と不安に感じる保護者様もいるかもしれません。しかし「甘やかす」と「甘えさせる」は根本的に異なります。

「甘やかす」とは、子どものわがままを何でも許したり、本人のためにならない要求を受け入れたりすることです。

では、「甘えさせる」とは、どういう行為をいうのでしょうか?ここでは「甘えさせる」意味と不登校のお子さまに対する適切な対応についてお伝えします。

「甘えさせる」ことの本当の意味

「甘えさせる」と聞くと、何でも許してしまうイメージを持つ方もいるでしょう。しかし、本来の意味での「甘えさせる」とは、お子さまが安心して保護者様に頼れる環境の提供を指します。

学校に行けないことを「親に申し訳ない」と感じている不登校の子は多いものです。このような気持ちを持っているのに、保護者様から「甘えるな」と突き放されてしまうと、さらに自分を追い詰めてしまう可能性があります。

「甘えさせる」のは、お子さまの自立を妨げる行為ではありません。むしろ、甘えられる環境があるからこそ、お子さまは自立できるのです。

無理に学校へ行かせない

学校に行かないと将来が不安といった気持ちは、保護者様にとって当然のものです。そのため「このままでは勉強に遅れてしまう…」といった不安から「学校へ行かないとあなたが将来困るのよ!」と言ってしまう日もあるかもしれません。

しかし、不登校の理由はお子さまによってさまざまで、多くの場合「学校に行きたくない」のではなく「行きたいけれど行けない」と感じています。にもかかわらず「なぜ行けないの?」と責められると、理解してもらえない悲しさや孤独感が募り、心を閉ざしてしまう場合もあるでしょう。

また、無理に登校させようとすると、登校そのものに恐怖を感じるようになり、心のエネルギーが枯渇してしまう可能性があります。「親の期待に応えられない自分はダメだ」と自己否定感を強め、不登校が長期化するケースも少なくありません。

保護者様が焦る気持ちを持つのは仕方のないことです。しかし、長い目で見たときに本当に大切なのは、お子さまが安心できる環境を整え、少しずつ前向きな気持ちを取り戻せるようなサポートではないでしょうか。

お子さまのペースを尊重し、焦らずに見守る姿勢がお子さまの心の回復に繋がります。

不登校の子どもに対する適切な対応

お子さまが不登校になったとき、保護者様はどのようにかかわるべきなのでしょうか?最も重要なのは、まずは学校に行きたくないお子さまの気持ちを否定せずに受け止める姿勢です。お子さまは、保護者様に気持ちを理解してもらえるだけで、心が軽くなる場合もあります。

また、お子さまが安心して過ごせる環境づくりも大切です。学校だけが成長できる場所ではありません。たとえ一時的に学校へ戻れても、お子さまが安心できない状態のままでは、また同じ悩みを抱えてしまいます。

まずは、お子さまが安心して過ごせる場所を確保し、少しずつ社会とのつながりを持てるような選択肢を考えていくといいでしょう。

  • 家庭内でリラックスできる時間を増やす
  • ゲームや読書など好きなことに取り組める環境を整える
  • フリースクールやオンライン学習など学校以外の学びの場を検討する

お子さまの気持ちを大切にしながら、無理のない形で次のステップへ進めるようサポートしていきましょう。

最後に|不登校の悩みを1人で抱え込まないために

最後に|不登校の悩みを1人で抱え込まないために

お子さまが不登校になったとき、保護者様は「どうすればいいのか」と戸惑い、不安を感じるものです。「学校に行けないのは甘えでは?」「このままでいいの?」と自問自答を繰り返し、焦っていませんか?

不登校は単なる甘えではなく、お子さまが発している心のSOSです。大切なのは、お子さまの気持ちを尊重しながら、どのように寄り添いサポートしていくかを考えること。

しかし、保護者様が不安を抱え心に余裕がなければ、お子さまの気持ちを受け止めてあげることはできません。お子さまのSOSを見過ごさないようにするためには、保護者様自身の心のケアがとても重要です。

不登校こころの相談室」では、不登校のお子さまを持つ保護者様のためのオンラインカウンセリングを提供しています。専門のカウンセラーが、不登校の原因やお子さまとの向き合い方について一緒に考え、適切なサポート方法を提案します。

「誰にも相談できない」「話を聞いてほしい」と感じている方は、ぜひカウンセリングを検討してください。「不登校こころの相談室」のオンラインカウンセリングなら、自宅でリラックスしながらの相談が可能です。不登校のお子さまの対応に悩んだとき、専門家に話をしてみると、少しずつ心の負担が軽くなり前向きになれるかもしれません。

お子さまの不登校の悩みを1人で抱え込まず、専門家と一緒にお子さまにとって最善の道を探してみませんか?

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執筆:わたなべ ちかこ

フリーランスライター。 小中学生向けオンライン学習のコラムや、コミュニケーションコーチ&カウンセラーとして活躍する起業家のメルマガなどを執筆。不登校経験のある子どもを持つ母親ならではの視点を活かし、教育や子育てに関するテーマで心に響く記事を届けています。また、取材記事の執筆やWebメディアのディレクションにも取り組み、幅広い分野で活躍中。

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