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HSCにカウンセリングは効果的?繊細な子どもへの向き合い方を解説

お子さまが繊細すぎたり、敏感すぎたりするとき「HSC(人一倍敏感な子)」という気質が考えられます。

HSCは生まれつきの特性であり、決して甘えやわがままではありません。

本記事では、HSCによってカウンセリングを受ける際のポイントについて詳しく紹介します。

HSCの基本的な理解からよくある悩みについても解説するので、ぜひ参考にしてくださいね。

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HSCとは?

HSCとは?

HSCとは、「Highly Sensitive Child(人一倍敏感な子)」の略称で、生まれつき感受性が強い気質を持つお子さまを指します。

HSCのお子さまには、感覚が鋭い、感情の振れ幅が大きい、共感性が高いなどの特徴があります。

たとえば、人の表情や声の調子を敏感に察知したり、にぎやかな場所を疲れやすく感じたりすることがあります。

この特性は長所でもありますが、誤解されやすく、「気にしすぎ」「育てにくい」と見なされることもあります。

HSCは病気ではなく気質の一つです。まずは周囲が特性を理解することが、お子さまの生きやすさにつながります。

HSCの子どもが持つ悩み

HSCの子どもが持つ悩み

HSCのお子さまは、まわりの環境や人間関係に敏感に反応しやすく、日常生活の中で悩みやすい傾向があります。

ここでは、HSCによく見られる悩みを4つに分けて紹介します。

集団生活や環境に馴染みにくい

HSCのお子さまにとって、室のざわめきや急な予定変更などは、大きなストレスになります。

周囲の子が問題なく過ごせる空間でも不安や緊張を感じやすく、居心地の悪さにつながることがあるのです。

その結果、集団生活に馴染めず孤立したり、「わがまま」と誤解されたりすることもあります。

心が疲れやすい

HSCのお子さまは感情の動きが激しく、心が疲れやすい傾向があります。

友人の言葉や先生の態度に敏感に反応し、ちょっとしたことでも大きなショックを受けてしまうのです。

たとえば、「叱られていないのに泣いてしまう」「他の子のトラブルに巻き込まれたような気持ちになる」といったこともあるでしょう。

このようなとき、お子さま本人も落ち込む原因がわからず、戸惑っている場合があります。

自己肯定感が下がりやすい

周囲と自分の違いを強く意識しやすいHSCのお子さまは、「なんで自分だけできないんだろう」と悩み、自信をなくしがちです。

努力してもうまくいかない経験が続くと、「自分はだめな子」と思い込んでしまうこともあります。

保護者様が「そのままで大丈夫」と伝え続けることが、お子さまの安心につながります。日々の声かけの積み重ねが、自己肯定感を少しずつ育てていく助けになるでしょう。

他人の感情に影響されやすい

HSCのお子さまは共感性が高く、周囲の感情に引っ張られやすいという特徴があります。

誰かが怒られているのを見て不安になる、自分のことではないのに悲しくなってしまうといった様子が見られることもあるでしょう。

相手の感情をまるごと受け止めてしまうため、本人も理由が分からないまま落ち込んだり、疲れたりすることがあります。

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カウンセリングがHSCにもたらす効果と役割

カウンセリングがHSCにもたらす効果と役割

HSCのお子さまには、繊細な気質に寄り添った対応が必要です。

しかし、家庭だけでは限界を感じる場合もあるかもしれません。

保護者様がお子さまに対して不安や戸惑いを抱えているとき、カウンセリングという支援を活用することで、気持ちを整理し、対応のヒントを得ることができます。

ここでは、HSCの子育てにおけるカウンセリングの役割やメリットについてご紹介します。

保護者の不安や悩みを整理できる

HSCのお子さまとの関わりに悩むなかで、「育て方が間違っているのでは」と自分を責めてしまう保護者様もいるでしょう。

そうした不安を一人で抱え込むのではなく、カウンセリングを通して言葉にして誰かに聞いてもらうことで、気持ちが整理されていくことがあります。

カウンセラーは、対話を通じて見えない思いや背景に気づく手助けをしてくれます。

自分の中にある思考や感情を客観的に見つめ直すことで、新たな気づきが得られることもあるでしょう。

子どもの気持ちを理解しやすくなる

HSCのお子さまは、自分の気持ちをうまく表現できず、突然泣いたり黙りこんだりすることがあります。

何が原因か分からないまま接していると、保護者様も戸惑いが大きくなっていきます。

このようなとき、カウンセリングでは、お子さまの行動の背景や心理的な反応について、専門的な視点からアドバイスをもらうことができます。

背景がわかると、保護者様も安心して関わることができるでしょう。

子どもの特性に合った関わり方を学べる

HSCのお子さまには、一般的な子育てのアプローチが合わないこともあります。

注意されると必要以上に落ち込む、褒められても緊張してしまうといった反応や様子に、どう対応すればよいのか悩む方も多いでしょう。

このような悩みに対し、HSCの特性に合わせた言葉かけや距離感など、具体的な関わり方についてアドバイスをしてくれるのが、カウンセリングです。

自分の対応が正しいかどうか迷っていた保護者様にとって、大きな安心材料になるはずです。

家庭以外の相談先が見つかる

保護者様が一人で悩みを抱えていると、心の負担は大きくなってしまいます。

HSCのお子さまを育てていない人に相談しても、なかなか理解や共感が得られず、かえってストレスになってしまった、という経験がある方もいるのではないでしょうか。

このようなケースにも、カウンセリングは有効です。

カウンセリングは、家庭や学校以外の安心できる相談先になります。

専門的な知識を持つカウンセラーと話すことで、「ここなら受け止めてもらえる」と感じることができるでしょう。

継続的なサポートを受けることができる

HSCのお子さまは、環境の変化に敏感なため、学年の切り替わりや新しい習い事などでも心が不安定になりがちです。

調子が良いときもあれば、突然元気をなくしてしまうときもあるでしょう。

カウンセリングは、継続して利用することで、お子さまの変化に応じた対応を相談しやすくなります。

「何かあったら相談できる」という安心感は、保護者様にとって大きな支えになるでしょう。

一時的な利用だけでなく、必要に応じて続けていくことで、より安定したサポートが可能になります。

HSCでカウンセリングを受けるときのポイント

HSCでカウンセリングを受けるときのポイント

カウンセリングを検討する際、「いつ相談するべきか」「カウンセラーをどう選べばいいのか」と迷うことがあるかもしれません。

HSCのお子さまの場合、繊細な特性に合った環境づくりがとくに大切です。

ここでは、HSCで初めてカウンセリングを受ける際に知っておくと役立つポイントについて紹介します。

相談のタイミングを見極める

HSCのお子さまは、自分から「つらい」と伝えるのが苦手なことも多いため、大人が変化に気づいてあげることが大切です。

たとえば、登校をしぶるようになった、泣く頻度が増えた、笑顔が減ったといった様子が相談のきっかけとして挙げられます。

「困ったときだけ」でなく、「気になることがある段階」で早めに相談しておくことで、深刻な状況になる前にサポートを受けることができます。

カウンセリングスタイルの違いを知る

カウンセリングには、対面・オンライン・電話・メールなど、さまざまなスタイルがあります。

HSCのお子さまや保護者様にとって、どの方法が安心して話しやすいかは人それぞれです。

たとえば、緊張しやすい方にはメールやオンラインの方が気楽に相談できることがあります。

一方で、じっくり話を聞いてもらいたいときには、対面のほうが落ち着くという方もいるでしょう。

それぞれの形式の特徴を知ったうえで、自分やお子さまに合った方法を選ぶことが、継続的に利用していく上で重要となります。

事前に相談内容を整理しておく

カウンセリングを受ける前に、お子さまの様子や家庭で気になっていることを簡単にメモしておくと、スムーズに話を進めることができます。

「どこに困っているのか」「何を聞きたいのか」を意識しておくと、限られた時間を有効に使えます。

特別な準備は必要ありませんが、あらかじめ相談したいテーマがあると、より具体的なサポートにつなげやすくなるでしょう。

HSCに理解のあるカウンセラーを選ぶ

HSCの特性に理解のあるカウンセラーを選ぶことは、非常に重要なポイントです。

HSCの特有の反応や背景を理解しているかどうかで、対応の質に差が出ることがあります。

ホームページの紹介文を読んでみたり、対応事例があるかを確認したりすることで、信頼できそうかどうかを見極めましょう。

HSCの相談は「不登校こころの相談室」へ

HSCの相談は「不登校こころの相談室」へ

HSCのお子さまの子育ては、正解が見えにくく、悩みが尽きないものです。

保護者様が不安や戸惑いを感じるのは当然のことですし、その気持ちにしっかり寄り添ってくれる場所が必要です。

不登校こころの相談室」では、HSCをはじめとする繊細なお子さまに寄り添ったカウンセリングを提供しています。

臨床心理士などの有資格者が在籍し、オンラインで全国どこからでも利用できる体制を整えています。

お子さまが自分の気質に悩んだり、保護者様が対応に困ったりするときは、ぜひ相談してみてくださいね。

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執筆:maple

フリーランスライター。大学院での研究や心理士としての勤務経験、自身の子育て経験をもとに、教育やメンタルヘルスに関する記事を多数執筆。専門分野は、心理療法と精神疾患。最新のデータや論文などの一次情報を正しく取り扱うこと、読者に安心感を届けることをモットーに活動中。

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